Samsungは、今年8月ごろに発表が見込まれている次期折り畳みスマホに、ATL(Amperex Technology Limited)製のバッテリーの採用を検討しているようです。韓国のThe Elecが伝えています。
Samsungはこれまで、Galaxy Z Fold/FlipにATL社のバッテリーを採用したことはなく、すべてのモデルでSamsung SDI製のものを利用していました。ATL製バッテリーが採用されるのは単純にコスト削減のため、とされているようです。
ATLは中国(香港)の大手バッテリーメーカーで、現在は日本企業のTDKの子会社。2016年に発火・爆発事故が相次いだ「Galaxy Note 7」は、その原因の一端をATLが担っていました。
一方で、安価な部類に入るGalaxy AシリーズやGalaxy MシリーズではATL製バッテリーが採用されており、昨年のSamsungのハイエンドスマホであるGalaxy S21は、ATLもバッテリーの供給を行っているようです。加えてiPhoneでもATL製バッテリーを搭載しており、現在では比較的信頼を置けるサプライヤーとなっているといえます。
また、折り畳みスマホ用のバッテリーは、Galaxy Note 10などで同社バッテリーが採用されているLG Energy Solutionからも供給を受ける計画があるようです。
開発中とみられるGalaxy Z Fold4では、Galaxy S22シリーズに搭載されている望遠レンズが搭載されることや、本体価格が安くなることが噂されています。バッテリーベンダーの変更によるコストカットは微々たるものとみられますが、様々な点で価格を抑える工夫がなされているのかもしれません。続報に期待したいところ。