証券アナリストとして投資家向けレポートを書く郭明錤 (Ming-Chi Kuo)氏が、今後のiPhoneの予測を公開しました。
2023年の下半期に発表される新しいiPhoneは、Lightningポートを撤廃、USB Type-Cポートに切り替えるとのこと。毎年、何事もなく秋に新製品が発表されるとすれば、iPhone 15シリーズがこれに当てはまります。
1. Portless iPhone may cause more problems due to current limitations of wireless technologies & the immature MagSafe ecosystem.
2. Other Lightning port products (e.g., AirPods, Magic Keyboard/Trackpad/Mouse, MagSafe Battery) would also switch to USB-C in the foreseeable future. https://t.co/KD14TgBmtr— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) May 15, 2022
さらに、AirPodsやMagic Keyboard、Magsafeバッテリーパックなど、Lightning端子を備えているiPhone以外のデバイスも、近い将来USB Type-Cに切り替わるとしています。
また、以前から噂されていた「完全ポートレス」なiPhoneは、ワイヤレス充電技術の制約やMagSafeシステムの完成度といった理由により、さらに多くの問題を引き起こすと述べています。
そのほかにも、Bloomberg所属でApple関連の情報に詳しいMark Gurman氏が投稿した情報によると、Appleはここ数か月、USB Type-Cポートを備えたモデルのテストや、将来のiPhoneが既存のLightning端子のアクセサリで動作するようにするためのアダプタの開発などを行っているようで、以前のパーツとの互換性も保たれそうです。
Appleは、サードパーティーのケーブルやアクセサリに対して認証を発行、非承認デバイスではiPhoneに警告が出るなど、iPhoneのアクセサリなら取得がほぼ必須となるMFi認証でも収益を得ています。
iPhoneのポートをUSB Type-Cに移行することは、すなわち金のなる木を手放すことと同義であるため、簡単には移行されないだろうとの見方がされていました。しかし欧州連合議会などはAppleにLightningを廃止する圧力をかけているほか、また魔改造されUSB Type-Cポートを得たiPhone Xが1000万円弱の価格で落札されるなど、USB Type-Cを搭載したiPhoneへの期待は小さいものではなさそうです。