最近正式発表された「ZTE Axon 40 Ultra」ですが、海外のガジェット系YouTubeチャンネルC4ETechがレビューしています。
Axon 40 Ultraの画面は6.8型HD+AMOLEDディスプレイ、1116×2480の120Hzリフレッシュレート。両側面はカーブ仕様で「コンパクトなグリップ感が良い」そうです。
本機のユニークな点はノッチレスディスプレイです。パンチ穴やノッチが無く、インカメラがスクリーンと同化しています。
先代のAxon 30にも同じ仕様のカメラがありましたが、滑らかなスクリーン上でザラザラな質感が目立ち、画面の画素密度は100ppiしか無く画質もあまり良くないという仕様だったとのこと。
これがAxon 40 Ultraは400ppiに改善されており、ザラザラ感もだいぶ見えづらく改善されているようです。「Galaxy S22 Ultraの方がスマホとして良い点は否定できませんが、やはりパンチホールのないスクリーンというのは特別な魅力があります」とデザインを評価しています。
上部側面にはサブステレオスピーカーとIRブラスターが備わっており、下部側面にはメインスピーカーとマイク、USB Type-Cポート、SIMトレイが搭載されています。「マイクがSIMトレイのすぐ横なのでSIMトレイのピンホールと間違えてピンを突き刺してしまいそうになりました。このデザインは嫌いですね」と批判。
本体はメタル製の側面にマットフィニッシュのガラス背面の洗練された仕上げのようです。厚さ8.4mm、重量は200g強で、重さが均等に分散しているので軽くてスリムな印象を受けるとのことです。
SoCは「Snapdragon 8 Gen 1」、最大12GBの実行メモリと1TBの内蔵ストレージ、薄型ボディにも関わらず5000mAhの電池容量というスペックとなる模様。ゲームをテストプレイしてみたところ、長時間のプレイの後には温まるものの熱いと言うほどではないそうで、優秀な冷却性能と予測できます。
OSはAndroid 12ベースのMyOSを搭載。ソフトウェアの動きはスムーズで画面埋込み式の指紋認証センサーと顔認証も精度、反応速度共に優秀とのこと。
カメラ性能ですが、まずインカメラはノッチレスという点以外優秀な点はない模様。「2、3年前のローエンドモデルでももっとマシな写真が取れます」と語っています。
また、「これは単に批判ということではなく、ノッチレスという技術の進化度合いがまだこれくらいであるということです。他社と違ってこの技術に諦めずに取り組んでいることは良いと思いますが、カメラ性能という点ではまだ平均以下です」と意見を述べています。
3眼仕様の背面カメラに関しては素晴らしい性能のようです。メインカメラは6400万画素のSony IMX787センサーで光学手ブレ補正も搭載。ダイナミックレンジの優れた写真を撮影できるとのことです。
超広角カメラにも同センサーを採用し、メインカメラ同様の素晴らしいダイナミックレンジと色合いで撮影が可能。自動フォーカスも対応。
望遠カメラは違ったセンサーになるとのことですが、画質は決して悪くなく5.7倍の光学ズームに対応するそうです。
3つのカメラセンサー全てで最高8K30FPSでの動画撮影が可能とのことで、他社にはあまりみられない特徴となっています。
総評として「Axon 40 Ultraはインカメラの画質こそまだまだ改善の余地がありますが、それ以外は素晴らしいスペックを持った一台であり、799ドル(約10万7000円)という価格もスペックを考慮すれば切り詰めた価格設定と言えるでしょう」と評価しています。
ノッチレスディスプレイはまだ発展途上の技術という印象はありますが、その見た目はパッと見とてもクリーンで将来的にそういった外見の機種が増えると良いなと筆者は感じました。