サムスン電子ジャパンは9月8日、Galaxy Z Fold4を国内で正式発表。旗艦店「Galaxy Harajuku」にて触れることが出来ました。Galaxy Z Fold3ユーザーの筆者がチェックしました。
開けばタブレットになる魅力は健在。Android 12Lの恩恵で画面下部にもアプリランチャーが並んだことでマルチウィンドウの使い勝手が向上。
もとから大画面、マルチウィンドウに強みのあったOne UIがさらに強力になっています。
— すまほん!!📶5G📱 (@sm_hn) September 27, 2022
色展開はグレイグリーン一色。重量は276gから263gへと微減。持った感触の違いは重量由来ではわずかです。
指紋認証は引き続き側面配置で電源ボタン兼用。
閉じた時のカバー側ガラスはゴリラガラスヴィクタス+を採用。さて、印象的なのが幅です。
まずヒンジ側がZ Fold4の方が細く変更。ヒンジ設計見直しによる変化はここと、軽量化にあらわれています。それでいて耐久性は従来と変わらずとしています。
ただしZ Fold4の方が縦方向に4.1mmほど縮み、そして画面の幅も微妙に広がっています。
この変化により、一般的なスマホに比率に近づきました。Galaxy Z Fold3は縦長すぎ、幅狭すぎて、スマホとして若干使いにくい部分もあったのですが、これが解消。
最大の恩恵が文字入力で、キーボードに少しゆとりが生まれ、QWERTY表示の場合の打鍵ミスが減ります。
折り畳みながらもIPX8防水に対応します。
角度を自在に固定可能なので、生産性用途でも可能性が広がります。S Penも利用可能。ただし依然として収納は不可能。
別途Standing Cover with Penを装着してケース側に収納すること自体は可能。
内側パネルのインカメラは画面下で、表示領域と兼用。Galaxy Z Fold3より若干良くはなっていますがそれほど変わりません。注視してみると気になるかもしれませんが、コンテンツに没入している間はほぼ気になりません。
Galaxy Z Fold3から買い替えるかどうか?既存ユーザーのポイントは、Fold3に対してどのように感じているかだと思います。
たとえばコンテンツ表示。開いてタブレット状態となった時、もっと大きくコンテンツ表示したいと考えている人は、高さに物足りなさを感じているはずです。動画表示やマンガの表示などです。この場合、Galaxy Z Fold4は高さが短くなっているので、Fold3の方が良い可能性があります。こうした人で、しかも電池もヘタっておらず大事に使っている人ならば、購入するメリットは薄いものと考えられます。
しかし総合的な日常の使い勝手を向上させたい人には、Galaxy Z Fold4の方が向いています。縦方向に小さくなったので、座った時などにズボンのポケットで収まりが悪いといったことが起きにくくなります。日常的に閉じた状態で使う際、幅が広くなったのでキーボードが打ちやすくなってもいます。
他にも10-120可変駆動の下限が1Hz、静止駆動にも対応したことでわずかに省電力性も向上。画面下カメラの微改善や、メインカメラ5000万画素、望遠カメラが光学2倍から光学3倍に向上、Snapdragon 8+ Gen1による性能向上など、地味な部分が数多く改善されています。それでいて重量はヒンジ設計改良などで軽量化に成功しています。前述の開いた時のサイズ最重視などでない限り、Galaxy Z Fold4に買い替えるメリットは十分にあると言えるでしょう。
個人的には、望遠カメラはそれなりに使うので、望遠カメラの強化に魅力を感じています。
また、防水やおサイフケータイで死角がほとんど無くなっていたGalaxy Z Fold3ですが、国内版Galaxy Z Fold4はキャリア販売モデルでも他社バンドやeSIM対応が進んだのもポイント。利益の少ない安いモデルにまで他社バンド等の対応を求めるのは酷ですが、高いハイエンドモデルなら対応を求めたいところ。長らくこの辺り対応できていなかったGalaxyがしっかりやってきたのは嬉しいですね。
Galaxy Z Fold2ユーザーであれば、間違いなくZ Fold4は買いでしょう。全てが良くなっていると言っていいぐらい進化しているので、Z Fold3ユーザーほど迷う必要はありません。
初代Galaxy Fold愛好家の一部には「Z Fold2重すぎる」とガッカリしていた人もいたのですが、初代263gと同一重量がZ Fold4なので、買って損はないと思います。
サムスン電子ジャパンの発表会によれば、折り畳みスマホ市場は毎年成長を続けており、2023年出荷台数予測は3210万台にもなるといいます。その中でも圧倒的完成度を誇る開拓者がGalaxy Z Foldシリーズで、世界フォルダブルスマホシェアの実に7割以上を占めるとのこと。その最新作は前作よりも地味ながら着実に改善しており、今買うフォルダブルとして総合的には最も優れていると感じました。
取扱事業者は既に予約を受付中。au版の価格は24万9960円(端末返却による残債免除プログラム利用時負担額14万9040円)、ドコモ版の価格は24万9700円(端末返却による残債免除プログラム利用時負担額14万8060円)。発売日は9月29日。
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