これまでいくつかInnocn製モニターをレビューしてきましたが、今回の製品はバランスが取れておりメインモニターとして使い勝手の良い製品でした。
レビュー用に提供いただいたのはInnocn「27C1U」。27インチの4Kモニターでアスペクト比は16:9。リフレッシュレートは60Hz。ゲーミングモニターというより、どちらかと言うと、一般使用に適した製品という印象。
Amazonで本製品は4万円台で販売されています。4Kの27インチモニターとしては一般的な価格。
本製品が同価格帯の競合製品と比べ優れている点はあるのか?デフォルトで縦置き対応という点でしょうか。スタンド部分をクルっと回すことで簡単に縦型のモニターとなります。縦表示では文字量の多いコンテンツも読みやすいです。
モニター底部に複数のインターフェースを搭載。
画面出力に当たり、HDMI×2に、Displayポート、タイプCポートを利用可能。この内、タイプCポートは65Wの急速充電にも対応。また、付属のスタンドは左右上下に傾き、高さも調整することができます。
ディスプレイは液晶で27インチ(3840×2160)の4K。まず最初に気になったのは電源を入れていない状態での反射ですが、画面の点いた使用時に反射が原因で見にくいということは全くなく、室内照明などの反射も影響しませんでした。
ディスプレイの規格としては、HDR400に準拠。DC-P3は98%(sRGBは100%)と広範囲な色域に対応。画像編集などの業務用にも使うことも想定されています。
機能面ではPIP/PBPといった画面分割機能に加え、クリエイター用にsRGB/Adobeモード等も備えています。品質に不満は無し。担当者曰く、本製品の液晶サプライヤーは台湾液晶パネル大手、友達光電(AUO)とのこと。BOEではないんですね。
過去にレビューした「Innocn WR44-PLUS」などはモニターとしての性能は高かったのですが、スピーカーが正直微妙でした。Innocn「27C1U」は背面上部に5Wのスピーカーを2基搭載。
本製品にもあまり期待をしていなかったのですが、思いの外スピーカー性能は良かったです。最大ボリュームも大きく、音量を上げても音が割れるということもナシ。高音も低音もモニター内蔵のスピーカーとしてはまあ十分。
このくらいの性能であれば、外付けのスピーカーを別途購入して用意する必要もないでしょう。ただ願わくば、低音をもう少し表現できれば更に良かったのにという感想。
アスペクト比も16:9と一般的。4Kモニターということで、日常使用特にも適しています。価格も4万円台と比較的お手頃。内蔵スピーカーも十分な性能です。