イギリス政府は、国内の通信事業者が5GネットワークからHuawei製の機器を排除する期限を2023年12月までに延期しました。
イギリス政府は当初5GネットワークへのHuaweiの参加を容認。しかし2020年、一転して2023年1月までに機密性の高いネットワークのコア部分からHuawei機器を排除することを決定していました。
ところが今年6月、英通信事業者BTグループは新型コロナによるロックダウンの影響で遅れが発生し、期限に間に合わない可能性があるとして期限の延長を要求。同社CEOはHuawei排除があまりに性急に実施された場合、顧客のネットワーク停止につながる恐れがあると警告していました。
別の通信事業者ボーダフォンはコアからのHuawei排除を完了しています。
当初の期限が3ヶ月後に迫った10月13日、政府は「ネットワークの不必要な不安定さを取り除きつつ可能な限り迅速にHuawei機器を排除する」ために期限を2023年12月に延期すると発表しました。
さらに非コアネットワークに占めるHuawei機器の割合を35%以下にする期限は2023年10月31日に延期。2027年末までに5Gネットワークから完全に排除する必要があります。
これらのHuawei排除の動きは安全保障上の脅威となり得るという判断のため。20年に渡りイギリスのネットワーク構築に関与してきたHuaweiは、これは「政治的な判断」であり英国民のデジタル格差を拡大するとし、一貫してリスクを否定しています。
Statement regarding UK government decision
Ed Brewster, a spokesperson for Huawei UK, said: “This disappointing decision is bad news for anyone in the UK with a mobile phone. It threatens to move Britain into the digital slow lane, push up bills and deepen the digital divide.”1/4 pic.twitter.com/A0V7O1LQmr— HuaweiUK (@HuaweiUK) July 14, 2020