傘下にモトローラを有するレノボは、同社のTech World 2022 カンファレンスでローラブルスマホのコンセプトを披露しました。
レノボ幹部ルカ・ロッシ氏は、折りたためる画面を搭載したLenovo ThinkPad X1 FoldやMotorola Razrシリーズに触れた後、さらなる技術として伸縮可能なディスプレイを紹介。
そしてローラブル(伸びる)スマホのコンセプトを取り出し、実際にその機構を披露。側面のボタンを押すだけで画面が縦に伸びています(動画は該当部分から再生)。
「必要な画面サイズを犠牲にせず、他の高価格スマホより小さく引っ込むことができる」と謳います。
実際の動作としては画面サイズに合わせてホーム壁紙が変化したり、YouTube動画などの画面比率に合わせて伸縮したり、より良い画面サイズで便利に使えそうです。
ローラブルスマホは昨年、OPPOもコンセプトモデル「OPPO X 2021」を披露。こちらは一般的なスマホのサイズから画面が横に伸び、タブレットのようなサイズ感になる仕組みでした。
一方今回はコンパクトなサイズから縦に伸びる仕組み。ロッシ氏は「すべて手のひらの中で動作する」と述べています。折りたたみスマホのGalaxy Zシリーズにに当てはめるとOPPO X 2021はFold、モトローラのコンセプトはFlipに近いと言えるかも知れません。
また、レノボはローラブルノートPCの開発にも取り組んでいることを明かしています。
これらの製品化について同社は詳細を明らかにしていません。各社が開発に取り組んでいるローラブル製品の発売まで少なくとも数年かかると予想されます。どんな製品が世に出てくるのか楽しみですね。