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パナソニックが「視力支援」スマートグラス。視野喪失の障碍者も移動が楽に

 君、どっかで見たことない?

 PanasonicとBiel Glasses社は、視覚障碍者を支援するスマートグラスの試作機を家電見本市「CES 2023」に出展しました。

 この端末は、2021年から両社が共同開発する機器。Panasonicの5.2K、HDR対応のVRゴーグルに、Biel Glasses社の弱視者支援技術を統合したとのこと。

 周辺視野の喪失(トンネルビジョン。緑内障や網膜色素変性症などの病気の影響)がある人の利用を想定しており、障害物などを認識できるように映像処理等を行うことで、移動をサポートするそうです。

 ところで端末のデザインですが、なんかShiftall社の「MeganeX」っぽい気が……。

 Panasonicによると、プロトタイプは以下の特長を備えるとのこと。

 1. 自律移動を支援
 AIとロボティクス技術により、カメラとセンサーで捉えたシーンを分析し、障害物、段差、穴などの移動の際の危険を検出。MR(Mixed Reality)技術により、使用者の残りの視力に合わせた映像表示を実施。

 2. 視覚特性に合わせた視覚情報サポート
 検眼士が、視覚障害の状況や必要性に応じてスマートグラスの機能を調整。最適な映像処理(ズーム、照明への適応、コントラスト強調など)で、視力を支援。

 3. 装着負担の軽減
 スマートグラスの映像表示にμOLEDディスプレーとパンケーキレンズを採用することで、小型・軽量、低消費電力を実現します。これにより動きやすく、装着の負担を軽減します。

 これまで、スマートグラスやXR関係のデバイスは、目に問題を抱えない人の利用を前提として行われてきた“節”があります。今後は、今回の試作機のような製品が増えていくと良いですね。

 ちなみに、共同出展したBiel Glasses社は、2017年に設立されたバルセロナのスタートアップ企業。視覚障碍者の移動を支援し、自律性の向上を図るスマートグラスを手掛けています。

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