米国ユタ州の渓谷「スクイーズ」で4月16日、遭難した学生グループがiPhone 14の衛星SOS機能で助けを求め、救助されていたことがわかりました。
海外メディア「KUTV」によると、遭難したのはBridger Woodsさんと友人2人の計3名。いずれもブリガム・ヤング大学の学生で、卒業前の旅行としてスクイーズ渓谷を訪れていたそうです。
3人は当初、順調に渓谷を歩いていましたが、途中で非常に深い水たまりに入ってしまい、脱出困難な状況に陥ります。
周囲は150m以上の断崖絶壁でモバイル通信は圏外。低体温症に罹るメンバーも出ている危険な状況の中、3人はiPhoneの衛星SOS機能で911(日本の119に相当)へテキストメッセージで通報することに成功。救助ヘリが到着し、無事生還しました。
.@UtahDPS Aero Bureau plucked a few hikers out of a deeeeep slot canyon in Emery County early Sunday morning.
Shoutout to the SAR member who hiked in and built a fire for the hikers using driftwood found in the slot. @KUTV2News | @UTHighwayPatrol pic.twitter.com/v1kQn55jIU
— (@brian_schnee) April 17, 2023
もし、iPhoneに衛星通信機能がなければ、結果はもっと悪いものになっていたことでしょう。
4月26日現在、日本ではiPhoneの衛星SOS機能が提供されていないため、こういった話はいまいちピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実はこの衛星SOS機能、提供されている地域へ行けば日本のユーザーでも利用できるようになっているのです。
使い方を学べるデモ機能もあるので、米国などへ渡航する方は、現地に着いたら一度練習してみることをお勧めします。
なお、中国本土、香港、マカオ向けに販売されたiPhoneは、衛星SOS機能の提供地域内に居ても同機能を利用できません。
シャッター音対策等でこれらのモデルを使っている方は、いざという時に慌てないよう注意してください。