切って長さを自由自在に!スマートホーム対応テープライト「Tapo L900-5」レビュー すまほん!!

 好きな長さで切って調節!しかもGoogleアシスタント・Alexa対応!

 TP-Linkから販売されているスマートテープライト「Tapo L900-5」を購入したので、レビューしていきます。

 ちなみに、理由は後述しますが、筆者はこのデバイスの購入を機に、AlexaからGoogleアシスタントへ乗り換えることを決意しました。

Tapo L900シリーズについて

 TP-Linkのスマートテープライト「L900」シリーズの大きな特徴は二つあり、「切って長さを調節できる点」そして「スマートホーム対応」である点です。 

 まず、「L900」シリーズには4つのモデルがあり、筆者の購入した「L900-5」は、シリーズ内最安価モデルとなっています。基本的に全モデルで全長は5mであり、「L900-10」は5m×2本セット。LEDはRGBの3色で、「Tapo L930-5」「Tapo L900-10」は白色LEDも搭載しています。また、今回レビューする「Tapo L900-5」以外は、グラデーション表示にも対応します。

 全モデルともに、専用TapoアプリおよびGoogleアシスタント・Alexaからの操作とIFTTTへの接続に対応しています。「L930-5」のみ、Apple HomeKitが利用可能です。

同社の製品説明ページより

開封

 早速本体の開封をしていきます。本体の外箱はこんな感じです。

 同梱物は、LED本体、ACアダプタ、接続アダプタ、クイックスタートガイド。接続アダプタ固定用の、3Mの両面テープも付属していました。

 使用時には、ACアダプタと接続アダプタ、接続アダプタとLED本体の端子をそれぞれ接続します。接続アダプタ内にはWi-Fiモジュールが内蔵されており、セットアップ時にWi-Fiと接続する必要があります。また、中央の白いボタンからも電源のオンオフ操作が可能です。

 テープライトの裏面は、全て3Mの両面テープになっており、貼り付けが簡単です。LED側の端子は、一般的なテープライトと同じ4極であり、横幅は1cm。極間のピッチは1mm以下であるものの、Amazon等で販売されているサードパーティーのアダプタが使えそう。アダプタを用いると、テープライトを切ってしまった後でもまだ繋ぐことができたり、別の機器と接続することもできます。

電源を入れてみる

 設置する場所を考える前に、一旦電源を入れてみることにしました。ACアダプタと接続アダプタ、LEDをそれぞれつなぎ、接続アダプタ中央のボタンを押すと……。

 テープライトが緑と黄色の交互に光り始めました!

 待機状態での明るさは100%だと思われますが、想像していたよりしっかりと明るく驚きました。ただ、しばらく待機状態で放置しておくと、巻かれている部分がかなり発熱しててきます。LEDのロール部分にも、「巻いた状態で使用するな」「電源に繋ぐ前に必ず全て広げろ」との注意書きがあり、勿体無いからといって残った部分を切り離さずに使うのは非常に危険です。真似しないようにしましょう。

セットアップ

 完全な機能を利用するには、専用のTapoアプリを使用して、本体をWi-Fiに接続する必要があるため、セットアップを行います。

 Tapoアプリをインストールし、TP-Link  IDを作成、サインインしたら、画面中央に表示される「+」ボタンをタップします。「テープライト」欄から、Tapo L900を探してさらにタップ。注意事項が表示されるので、指示に従い接続アダプタと端末を直接Wi-Fiで接続した後、接続アダプタに対しWi-Fiを設定します。なお、5GHz帯には対応していません。

 接続が完了すると、デバイス名とデバイスを設置する場所、アイコンを聞かれますので、それぞれ選択することでセットアップは完了です。

Googleアシスタント・Alexa・IFTTTとの連携

 外部サービスとの連携も、Tapoアプリから行うことができます。「私」タブを選択し、中央部にある「サードパーティーサービス」を選択。接続したいサービスを選択し、指示に従って設定することでアカウントとの接続は完了。GoogleアシスタントおよびAlexaと接続すると、照明として認識され、スマートスピーカーやディスプレイから操作が可能です。

仮設置

 いきなり裏面の両面テープをはがし、テープライトをハサミで切って使うのはあまりに怖すぎるので、一旦養生テープで貼り付けを想定する場所に仮設置してみることにしました。

 ちなみに、テープライトは曲げても使用できるため、角に這わせることができます。ただ、クイックスタートガイドには、「折り曲げ角度は90度以上にしろ」との指示があるため、完全に折り曲げることはできません。

クイックスタートガイドの画像

点灯テスト

 実際に明かりをつけてみます。

 デフォルトの白色、明るさ100%がこんな感じ。先述の通り白色LEDを搭載していないため、完全な白というよりは青白い色合いになっています。

 もちろん、マルチカラー対応。アプリから操作することで、色調を変更することができます。

 グラデーション機能がないとはいうものの、全体で色を変えることはできるので、ゲーミングライクな演出もできます。もちろんずっとつけている気にはなりませんが。

カット・貼り付け

 筆者は、最終的にベッドの下に貼り付けて、間接照明として常夜灯代わりに使うことにしました。

 ベッドの長さとテープライトの長さを合わせ、テープライトをハサミでカットする、緊張の瞬間です。しっかり見て切らなかったせいで斜めに切れ目が入ってしまいました。

 そして、最終形態がこちら。画像では、床からの反射がかなり強いように見えるかと思いますが、実際はそうでもなく、明るさを100%にしても全く眩しくありません。間接照明としてかなりいい感じです。個人的には暖色の方が落ち着くので、いつもは少し黄色めにして使っています。

気になったところ

ケーブルが長い

 「Tapo L900-5」では、テープライトを制御、および電源を共有するために、ACアダプタ、接続アダプタの2つを介す必要があります。様々な条件で配置することを想定したものとは思われますが、ケーブルの長さが長すぎるような気がします。本体には、接続アダプタの本体を固定する用の両面テープしか付属していないため、余ってしまったケーブルをどうするかに少し困りました。

 端子にDCプラグではなく、USB Type-C端子等を搭載していれば、たとえばWi-FiルーターのUSB端子から電源が供給できたりと融通が効くので、ここはもう少し改善できるところだと思います。

テープライトがかなり余る

 先述の通りですが、テープライト5mはかなり長いです。実際、筆者も手元にかなりの長さの使えなかったLEDテープが残っており、Amazonで販売されているサードパーティーのアダプタとマイコン(Raspberry Pi Pico W)を使ってほぼ同じデバイスをもう一台作ろうと模索しています。

 かなり勿体無いので、切断後の結合アダプタと、本体に付属する接続アダプタを公式でバラ売りして欲しいところですが、1箱セットとして発売している意味がなくなってしまうので、期待はできなさそうです。

Alexaがダメすぎる

 これは、「Tapo L900-5」に直接は関係ないものの、このデバイスを使っていてAlexaにかなり呆れました。

 筆者は、Echo Show 5を所持しており、この端末とEcho Show 5、そしてメイン端末のGoogleアシスタントと「Tapo L900-5」を接続し、しばらく使っていました。

 Googleアシスタントでは、適当な色を指定して「テープライトを○○色にして」と指示すると、ほぼ100%その色、もしくはそれに近い色を設定してくれます。

 一方、Alexaはというと、初歩的な「オレンジ」という色すら認識してくれません。時々気まぐれに認識してくれますが、色に関してはGoogleアシスタントとAlexaでカバーしている範囲が違いすぎます。

 さらに、Googleアシスタントは「電気の色を変えて」と、指定した機器の名称(筆者の場合『ベッドライト』で登録)ではない名前で呼んでも、登録されているデバイスの中から色の変更に対応しているデバイスを探して色を変えてくれます。一方のAlexaは、登録した名前で指定しないと、デバイスが見つからない、もしくはデバイスはその操作に対応していない、と返答してきます。

左がGoogleアシスタント、右が融通の効かないAlexa

 普段からスマートリモコンを利用して家電を操作する際にも、GoogleアシスタントとAlexaで「声で操作できる」限界にかなり差があることは感じていましたが、「Tapo L900-5」を使用して改めてそれを痛感しました。すでに、Echo Show 5は手放して、Google Nest Hubを買おうと考えています。

総評

 「Tapo L900-5」は、スマートホーム対応LEDテープライトとして、アプリとの接続の簡単さや操作性の良さからも、総合的にかなり使いやすいと感じました。

 Amazonでテープライトと検索すると、1000円後半〜2000円台でリモコン操作のLEDテープライトがかなり多く出てきますが、それらを購入するのであれば、少しだけお金を積んで「Tapo L900」シリーズを購入した方が間違いないと思います。筆者も今後、上位モデルの白色LEDとグラデーション対応モデルも購入したいなと思っています。

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