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SwitchBot 温湿度管理パネルレビュー。スマートホームを家族みんなで使うための製品

 SwitchBotより「SwitchBot 温湿度管理パネル」を提供していただいたのでレビューします。日本で販売されるスマートホーム製品としてはちょっと珍しい、「快適な空気を作る」ことに主眼を置いたモノに仕上がっています。

 外箱はいつものSwitchBot製品。「下記のサービスを利用するにはSwitchBotハブ製品が必要」とありますが、これはある意味当然の話。というのもSwitchBot製品からエアコンを操作するには、現状スマート赤外線リモコンであるSwitchBot ハブシリーズを利用する必要があるためです。

 つまり、この製品を使うためには、ハブシリーズを所持しているうえで赤外線が届く範囲にエアコンがあることが大前提になります。一応ハブがなくても温湿度計としては動作しますが、それだとこの製品を使うことの旨みはほとんどありません。

 この製品、「温湿度管理パネル」とは言いますが、同社から販売されている「SwitchBot リモートボタン」に「SwitchBot 温湿度計」、さらには動体検知と明るさ検知の行える「SwitchBot 人感センサー」、そしてエアコンを操作するための各種ボタンをくっつけたようなものになっています。欲張りですね。

 本体右上の部分はモーション&光センサーでありボタンではありません。またエアコンの各種操作ボタンや、好きな操作に割り当てることのできるON/OFFボタンは人を検出するか、タップすると点灯し操作が行えます。表面は光沢のあるプラスチックで構成されており、残念ながらそこそこ指紋が目立ちます。付属品は本体と壁に貼り付けるためのプレートの二つのみ。

 粘着テープでのみ貼り付けることができます。駆動方式は単4電池4本。

 セットアップを完了させました。毎度SwitchBot製品のセットアップは非常に楽で助かります。今回の製品はかなり設定項目があります。それもそのはず、3つのSwitchBot製品+αの機能がフュージョンしているわけですから。設定画面の内容を大まかに分けると、「操作するエアコンの選択」「ON/OFFボタンの割り当て」「人感センサーの連携」に、各種センサーの感度設定などが選べます。

 

 

 この製品のメインの機能であるエアコンの操作は至極簡単。本体下部に静電式のボタンがあるので、まずは一度タップしてLEDを光らせ、そこからお好みのボタンをタップする形。操作してからのタイムラグは人によっては異なるかとは思いますが、筆者宅の場合は2~3秒ほど。あまり短くはありません。

 そしてエアコンの操作は、個人的に残念なことに設定項目が少なく感じます。「設定の余地が狭いほうが、悩まなくて良いじゃないか!」という見方もできるかもしれませんが、ここで赤外線リモコンの「純正リモコンほどは自由に操作できない」というデメリットが効いてきます。

 筆者が残念がる理由を説明すると、エアコンの赤外線リモコンは、基本的にリモコン側に保存されているすべてのステータスを一度に送信します。そのためスマート赤外線リモコンでは細かい操作(e.g. パワフル、換気モード、不在時節電など)の対応を切り捨ててしまいます。

 そして筆者宅のエアコンには換気機能が備わっており、これを有効にするとどれだけ家にこもってようがほとんど二酸化炭素濃度が上がらない状況になるのですが、当然こんなマイナーな機能はスマート赤外線リモコン側は対応してくれません。つまりSwitchBotから操作するとその換気機能が無効になるのです。これを回避するには普通にリモコンから操作するか、出来の悪いエアコン純正のアプリから操作するしかありません。

 もしかしたら換気設定OFFでも十分かもしれませんが、もともとすぐ頭が痛くなるタイプということもあって、つけていないと気が済まないのですよね……。そういうわけで、この仕様は仕方ないとはいえ結構残念です。

 SwitchBotの温湿度計や温湿度計を内蔵した製品ならお決まりの機能ですが、これまでの室温や湿度の記録、またそれらの情報をもとにした各種の指標を記録してくれます。これはSwitchBot 温湿度管理パネルの記録ではありませんが、このように気温と湿度のグラフが見れます。在宅しておらずエアコンをつけていない平日昼間に温度と湿度が上昇しているのがとても分かりやすいですね。

 ところで私事ですが、つい先週数日ほど旅行をした際に出先でふと室温計のグラフを確認したところ、ちょっと前まではエアコンを付けないと昼間に32℃ぐらいまで暑くなるにも関わらず、その日はエアコンなしでも常に27℃ほどととても涼しかったようで、急激な秋の訪れを感じました。皆様もお体に気を付けてお過ごしください。

 というわけで筆者宅では「屋外からエアコン付けてないときの室温のグラフを眺めて」ぐらいしか使い道が見つかっていない機能ではあります。

 なお、この製品の使い途としては、一人で暮らす祖父祖母、父母の家に設置するような用途が最適でしょうね。老化は皮膚の温度感度が弱まるので、温度計は役立ちますし、夏場であれば温度が定期的に下がっていることを確認することエアコン稼働等を確認できるので、日々の安否確認も取れるという恩恵が想定されます。SwitchBotのハブから操作されたらログを残す、という方法もあると思いますが、そうすると純正のリモコンからの操作がダメになります。「○○℃以下になったら通知する」といったオートメーションのトリガーも用意されているため、結構良い使い方だと思います。

 一方本体右側に位置するON/OFFボタンは、特にひねった機能はない、いわばSwitchBot リモートボタンそのままです。エアコンの操作パネルは近づいたりタップしたりしてLEDが点灯しないと操作できませんが、ON/OFFボタンはしっかり物理ボタンであり、最初のタップでも反応します。

 エアコンの操作パネルには電源ボタンがあるので、これは他のスマートホーム製品の操作に割り当てるのが良いでしょう。ただしその場合、「どの製品を操作するボタンだっけ?」とならないように注意しましょう。

 さいごに、人感センサーには動体検知と光センサーを搭載。「夜中かつ暗いときに動体センサーが反応したら明かりをつける」という使途で使いましょう。

 SwitchBot 人感センサーと比較すると、あちらは天井や床の近くなど自由に設置できるというメリットがある反面、「センサーです」と分かりやすい見た目はしています。こちらだと操作パネルの中にセンサーが入っているため、すっきりとした見た目になります。

SwitchBot 人感センサー

 SwitchBot 温湿度管理パネルは「家族誰も置いていかないスマートホーム化」を目指すならピッタリな製品です。

 SwitchBot ハブシリーズさえあれば、スマホやGoogle Homeなどからエアコンの操作はできます。しかしそれは、例えばスマホであれば操作に最適化されたデバイスでないために遅延や操作の手間がかかるうえ、個々人のスマホに管理アプリや権限をインストール&ログインしなければならないという問題があります。

 一方スマートスピーカーだと声に出すのに時間がかかったり、誤認識でうまく操作できないといったパターンが見受けられるため、どちらも万人に対してフレンドリーな方法ではありません。

 SwitchBot 温湿度管理パネルやSwitchBot リモートボタンといった製品であれば、誰にでも分かりやすい形式でスマートホーム化を推し進めることが可能です。

 SwitchBot 温湿度管理パネルは9月26日より予約受付を開始し、10月中旬より順次出荷開始予定。定価は6980円となっているものの、10月4日から開催されるAmazon プライム感謝祭にて割引の対象となるようです。

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