Appleに関する市場予測や分析で名高いTF証券のアナリストであるMing-Chi Kuo氏は、Medium.comにてiPhone 15 Pro Maxのテトラプリズムデザインの望遠レンズについて、部品供給を担うサプライチェーンの情報を投稿しました。
その中で、iPhone 16 Pro Maxだけでなく、iPhone 16 Proにおいても搭載されると予想しています。
iPhone 15 Pro Maxの望遠カメラのレンズには、プリズム内で4回入射光を屈折させることで焦点距離を伸ばしつつも小型に抑えることのできる、テトラプリズムデザインが採用されていました(過去記事)。
Kuo氏によると、この望遠カメラのモジュール(CCM)は韓国LGイノテックが独占的に組立・生産を行っており、そのうちレンズを台湾Larganが供給しているようです。その生産過程でCCMの生産上の許容される誤差である、組立て交差による歩留まりの問題が発生。それに対処するためにAppleがLarganへレンズの仕様要件を引き上げることに。これはおそらくレンズの仕様要件を高めてその分誤差を減らしモジュールの歩留まりを高める狙いがあることが考えられます。
その結果、要望に対して生産ラインを拡充するとなり、レンズの単価が20%高くなったという背景があったとのこと。
また同氏は、早くも来年のiPhone 16シリーズについて言及。Pro Maxだけでなく、Proにもテトラプリズムデザインの望遠カメラが搭載されることが予想されるとした上で、同様にLarganの独占供給になることが高いと述べています。
以前にはiPhone 16 Pro/Pro Maxのディスプレイ比率とサイズが変更になるとの噂もあることから、筐体のサイズや比率が変更され、スペースに余裕が生まれたことでProにも搭載ができるようになるのかもしれません。
実現すれば、iPhone 15 Pro Maxのように光学5倍ズームや25倍デジタルズームの撮影ができるようになるはずです。小型のスマートフォンで高倍率ズームというロマンが叶うのか、来年のiPhoneに注目です。