多額の負債で経営破綻したFCNTの携帯端末事業のうち、ソリューション事業以外を、中国レノボグループに譲渡すると東京商工リサーチが報じました。
これを追認するように、同様の内容を共同通信も報じており、それによると中国レノボグループが出資する「FCNT合同会社」への携帯端末の販売や修理、関連サービスの譲渡になるとのこと。
FCNTはらくらくスマホやarrowsの開発で知られています。経営破綻によりFCNT、ジャパン・イーエム・ソリューションズ(JEMS)、REINOWAホールディングスの3社は5月30日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請していました。
らくらくコミュニティやJEMSの国内工場は既に支援承継先が決まっていましたが、端末事業は表明がなく、JEMS支援条件も「FCNT以外」となっており、端末事業は存続が危ぶまれていました。
富士通やNECのPC事業は既にレノボ傘下となっており、富士通携帯電話事業を前身とするFCNTも似たような境遇となりそうです。