メタ社のVR/MRアプリの開発を容易にするプラットフォーム「Meta XR Simulator」に注目です。
通常、XR系のコンテンツを制作する場合、PCを使ってアプリなどを作った後、VRヘッドセット(Meta Questなど)を装着して、実際の出来栄えを確認する必要があります。
何度もヘッドセットを被ったり外したりするのは、かなりの手間。「Meta XR Simulator」は、そういった「作業」を最小化することが目的のプラットフォームです。
「Meta XR Simulator」は、PC上で、Quest本体の動作やAPIの動きをシミュレートすることが可能。コントローラーに対する各種入力も再現します。
シミュレートする解像度や視野角は変更可能。Quest 2やQuest 3といった複数のモデルでアプリがどのように動作するかを、簡単にチェックできるワケですね。
また、ソーシャルVR系のアプリを作る場合は、複数のVRユーザーをシミュレートして、ユーザー間のインタラクションを確認可能。これ、通常のマルチゲーのテストにも、活用できるんじゃないでしょうか。
MRコンテンツの制作に対応するのも「Meta XR Simulator」の特徴。
現実世界をイメージしたシミュレーション環境で、Questのパススルー(周囲確認やMRなどに使う機能)や空間アンカーなどが、予定通りに機能するかを確認できます。
先日発売されたQuest 3は、従来モデルよりもMR機能を強化しています。そういう意味では今後、「Meta XR Simulator」のMR開発機能がより重要になってくるかもしれません。