世界的なインフレと激甚な円安に苦しめられた2023年ですが、スマホが買いにくい状況は2024年も続きそうです。
TrendForceは2024年第一四半期に出荷されるスマートフォン用DRAMとNAND型フラッシュメモリ(eMMC/UFS)の価格が18%から23%ほど高騰する可能性があると報じました。
2024年第一四半期の中国製スマホOEMの生産はこれまで通りの順調なペースで計画されていますが、ここで実行メモリの価格の高騰が確実になれば中国のスマホメーカーが競って在庫を確保しようと購買競争が激化するためさらなる値上がりにつながる可能性もあると考えられるとのこと。
TrendForceの見解によるとスマートフォン市場は経済市場全体の衰退の前触れとなることが多く、これはサプライチェーンの需要と供給の流動性が高いため価格に状況が反映されやすいためだそうです。
今回の値上がりはスマホメーカー側の安定したハードウェア需要と徐々に拡大し続ける生産規模拡大に追い風を受け一層エスカレートすると予測されています。
スマホメーカーのメモリ在庫の減少とハードウェア部品の供給量低下によって需要と供給の差が大きく開き、実行メモリの大幅な値段高騰が始まるとのこと。2024年は他のセクターと比較しても実行メモリの価格の上昇幅が大きくなりそうと予想しています。