Xiaomiは、11月29日にRedmi K70シリーズとして、「Redmi K70E」「Redmi K70」「Redmi K70 Pro」の3機種を中国で発表しました。
K70EとK70 Proは最新SoCであるDimensity 8300-UltraとSnapdragon 8 Gen 3をそれぞれ搭載し、K70/K70 ProはメインカメラにLight Fusion 800を搭載しています。
デザイン
Redmi K70シリーズは背面上部の長方形のカメラバンプの左上に3つのカメラとフラッシュが配置されたデザイン。
K60シリーズ以前のデザインと比べると、シンプルで親しみやすいものになった印象がします。K70/K70 Proはフレームに金属を採用し、高級感と質感を高めています。
カラーバリエーションはK70EとK70 Proがホワイト/ブラック/グリーンの3色構成で、K70はこれにパープルを加えた4色構成。
K70/K70 Proのホワイトとブラックは岩の表面のようなテクスチャ加工が施されており、光の当たり加減の変化を楽しめそうです。
さらに、ランボルギーニのレース部門とのコラボレーションを果たした「Redmi K70 Pro Champion Edition」が限定版として存在。ランボルギーニのレーシングカーを元にしたカラーリングが2色用意されており、ランボルギーニのロゴが刻まれています。
ディスプレイ
Redimi K70/K70 Proは中国TCL製の最新発光素材「C8」を用いた、6.67型の2K有機ELディスプレイを搭載。K60 Proでは1400nitであったピーク輝度を、なんと4000nitまで引き上げています。
120Hzリフレッシュレートや瞬間最大2160Hzのタッチサンプリングレートや12bitの高色域などに対応し、様々な面でハイスペックな仕様です。
ベゼル幅がかなり抑えられたフラットディスプレイで、洗練された外観となっています。
K70Eには6.67型でピーク輝度1800nitの1.5K有機ELディスプレイを搭載。
パフォーマンス
Redmi K70にはSnapdragon 8 Gen 2、K70 ProにはSnapdragon 8 Gen 3を搭載。
Snapdragon 8Gen 3は、8 Gen 2からCPU性能を32%、GPU性能を34%、AI性能を98%向上させ、同一パフォーマンスにおける消費電力もそれぞれ削減しています。
また、K70 Proでは効率的な急速冷却を行う面積5000mm²のVC冷却の気液循環設計に加え、内部温度を感知し25カテゴリーのシーンで正確な温度管理を行うAIインテリジェント温度制御機能により、パフォーマンスと発熱を安定させているようです。
ゲーミング時にはAIによって性能や体験を大きく高める「狂暴エンジン 3.0」を実装。AIによりフレームレートの安定性や、省電力性、レスポンス、モーションの滑らかさなどを向上するとのこと。さらにK70 Proでは720pの解像度のゲームをディスプレイの解像度である2Kまで高めるAI超解像技術と、8 Gen 3のAIレンダリング機能による90fpsへのフレーム補間に対応し、ゲーム設定の制約を超えた体験を提供しています。
K70Eは「Dimensity 8300-Ultra」をスマホに初めて搭載。
MediaTek製のDimensity 9300と同じTSMC 4nmプロセス製造、同じISPやAIアーキテクチャ、同一のストレージ仕様に対応し、フラグシップの体験ができると強調。Antutu v10ではSnapdragon 8+ Gen 1よりも高い、150万点以上のスコアを記録したとのこと。
K70E/K70はK70 Proと同様に5000mm²のVC冷却システムを備えています。
OSには「Xiaomi HyperOS」を搭載。MIUIからシステムパフォーマンスやAI機能が大幅に向上しているなど、大きな進化を果たしています。
このほか、K70/K70 ProではWi-Fiや通信回線、GPSの感度向上や、映画再生時の視覚効果とオーディオ体験を向上させているとのこと。
カメラ
Redmi K70/K70 ProのメインカメラにはXiaomi独自のイメージセンサーブランドのセンサーである「Light Fusion 800」を搭載。
こちらはOmnivision製のOV50Eのスペックと酷似しており、そのリブランドまたはカスタム品であることが予想されます。
5000万画素でセンサーサイズは1/1.55型と先代のIMX800から大きく変わりませんが、センサーの機能として「ISO Fusion Max」に対応。デュアルネイティブISOやデュアルコンバージョンゲインと呼ばれる、2つの異なるベースISOでの撮影画像を1回の露光で同時出力し合成することで、ダイナミックレンジを先代から6倍に高めているとのこと。
また同じサイズのセンサーと比較して消費電力が低く、1秒間に30枚という高い連写性能も実現。f/1.6の明るいレンズとOIS、夜景モードの進化により低照度の撮影も難なく行えそうです。
K70 ProはOmnivision製OV50Dのスペックと酷似した5000万画素 Light Fusion 400の2倍望遠カメラも搭載し、高品質のポートレート撮影が可能。K70Eには6400万画素でOISのある広角カメラを搭載しています。
価格・発売日
このほか、K70シリーズは3DステレオスピーカーやX軸リニアモーターのバイブレーションを搭載。K70/K70 Proには自社製の電源・充電管理チップを内蔵し、充電効率とバッテリーの安全性を高めています。
「Redmi K70E」「Redmi K70」「Redmi K70 Pro」は既に中国国内で販売中。
価格がそれぞれ最低構成でRedmi K70Eは1999元(約4.0万円)、Redmi K70は2499元(約5.0万円)、Redmi K70 Proは3299元(約6.7万円)。
ランボルギーニ限定版の「Redmi K70 Pro Champion Edition」は24GB/1TBの構成で12月末に発売開始し、価格は未定。
グローバル展開の有無は執筆時点で不明。
スペック
K70E | K70 | K70 Pro | |
---|---|---|---|
OS | Xiaomi HyperOS(Android 14) | ||
SoC | Dimensity 8300-Ultra | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8 Gen 3 |
メモリ | 12/16GB LPDDR5X |
12/16/24GB LPDDR5X |
|
容量 | 256/512/1024GB UFS 4.0 | ||
画面 | 6.67型 1.5K (2712×1220) 120Hz駆動 1800nitピーク輝度 |
6.67型 2K(3200×1440) 120Hz駆動 4000nitピーク輝度 |
|
カメラ | 広角:6400万画素 1/2型 0.7μm OIS 超広角:800万画素 マクロ:200万画素 |
広角:5000万画素 |
広角:5000万画素 1/1.55型 1.0μm Light Fusion 800 f/1.6 OIS 超広角:1200万画素 |
インカメラ | 1600万画素 | ||
電池 | 5500mAh 90W有線急速充電 |
5000mAh 120W有線急速充電 |
|
寸法 | 160.4×74.3×8.05mm 198g | 160.9×74.9×8,21mm 209g |
|
カラー | 白/黒/緑 | 白/黒/緑/紫 | 白/黒/緑 |
その他 | 画面内指紋認証 ステレオスピーカー USB2.0 X軸リニアモーター Wi-Fi 6 |
画面内指紋認証 ステレオスピーカー USB2.0 X軸リニアモーター Wi-Fi 7 Surge P2/G1 |
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