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日本でもSIMハイジャック発生、ついに政治家が携帯電話番号を乗っ取られる事態に

 各サービスで電話番号宛のSMS認証が当然となった現代、携帯電話回線は非常に高い価値を持っています。

 そんな電話回線をSIMカードごと奪う「SIMハイジャック(SIMスワップ)」という犯罪手法が海外で報告されていますが、最近は日本でも被害報告をチラホラと聞くようになっています。

 そんなSIMハイジャックの魔の手が、なんと日本の政治家にまで及んでいたことがわかりました。

 東京都議会議員の風間ゆたか氏が報告したところによると、PayPayの不正利用とパスワードリセットで異変に気付いたとのこと。

 スマホで二段階認証を行ってもSMSが届かず、Wi-Fiでしか使えず、アンテナマークが解約を示すマークになっていることが判明。ソフトバンクショップに駆け込んだとのこと。

 東京都ではなく名古屋のソフトバンクショップで最新機種を購入した形跡があり、ソフトバンクショップはその時の本人確認をマイナンバーカードのIC読み取りではなく、目視確認にて行ったため偽造カードを見破れず、新機種用のSIMカードを発行してしまい、犯人にSIMカードごと回線が奪われてしまったことに。

 Y!mobileからソフトバンクへのMNPに際して、十分な本人確認を怠る杜撰な対応が被害に結びついたようです。

 風間ゆたか氏は、住所や生年月日などを公開しているため政治家は狙われやすいかもしれないと考察しています。

 免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類は券面偽造可能です。しかしICは偽造や変造が極めて困難とされています。

 「日本の政治家がSIMスワップで電話番号やそれに紐づくサービスを乗っ取られた」というのは安全保障上の懸念さえ抱かせる事案であり、SIMを発行する場合には元のSIMの確認を徹底することや、マイナンバーカードの目視ではなくIC読み取りを行うなど本人確認の厳格化といった、対策強化の流れが予想されます。

続報:再びソフトバンク回線を利用する政治家への「SIMハイジャック攻撃」が実施される。

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