ソフトバンクは、オンライン専用ブランド「LINEMO」の新料金プラン「LINEMOベストプラン」を発表しました。「10GB以下なら国内大手キャリアで最安」と謳います。提供開始時期は7月下旬以降予定。
これまで3ブランド展開のソフトバンクは、スマホ契約数は法人含み3070万、毎年100万づつ顧客増。引き続き順調に推移。Y!mobileは1000万回線突破で一つの大きな柱に。
メインブランドからLINEMOへの流入が多かった状況も改善し、拮抗。もっとデータ容量を使いたい、お得に使いたい顧客や新端末を使いたい顧客が廉価ブランドからメインブランドへ流入しているのだとか。どんどんブランド間流通をすることでソフトバンク内に留まってもらうことができているといいます。
シンプルが売りのLINEMO。最初からやると決めていたeSIMは、当初上手くいかなかったが その後プロセス見直しやeSIM開通アプリで通信キャリアのアプリとしては異例の星4.5に。現在LINEMOのeSIM契約比率は4割とのこと。LINEMOの開発や知見はメインブランド/Y!mobileにフィードバックしているそうです。
そんなLINEMOの新料金プラン。「毎回複雑な説明があるだろうと思われているが、ありません」として今回もシンプル。
従来の「ミニプラン(3GB)」「スマホプラン(20GB)」をベースに、それ以上使った場合の段階制が付け加わった、という利便性向上が主な変更点です。
ミニプランベースの「ベストプラン(無印)」は、3GB超過で自動的に10GB(税込み2090円)に。
スマホプランベースの「ベストプランV」も同じノリ。20GB超過時は30GBに。
筆者はデータ通信用に楽天モバイルも契約していますが、やはり段階制は便利で納得感が高いです。良い部分を取り入れて対抗してきてくれました。
なお、一気に料金が想定以上に引き上がってしまうというデメリットもある段階制ですが、2つのプランを維持しつつ、あくまで上がるのは1段階とすることで、多めに使った月でも差額1000円以下に収まるようになっています。
筆者は現在、主に東京都内が居住・活動拠点であり、回線品質に軍配の上がるソフトバンク回線のLINEMOは助かっています。ミニプラン・スマホプラン両者契約してきましたが、3GBは少なすぎます。そしてスマホプラン20GBというのは、筆者は「足りない」と思うことがありましたし、逆に「3GBと20GBの間が空きすぎだろ、中間がないのは使い勝手が悪すぎる」という人も多かったと思います。今回の新料金は全体として非常に良いところを突いていると思います。
昨今の物価上昇を受けて、そろそろつまらない値上げが来るだろうとは思っていましたが、それはベストプランVでの部分通話定額オプションの抱き合せ化による値上げという部分ぐらいでした。ベストプランVをそのようにしたのは、安さを求める顧客の多いミニプラン(3GB)とは違い、スマホプラン(20GB)では通話定額をつけたままにしている顧客が多かったためとのこと。
ちなみに、現在のプランにおいて、スマホプランよりもミニプランの契約者の方が若干多いそうです。スマホユーザーの4人に3人が10GB/月以下の利用であるというMM総研のデータもあり、ベストプランVよりも無印が伸びるだろうと読んでいるようです。
段階制化は、事業者目線で顧客単価向上と、顧客目線で利便性の大幅な向上という両者にとって納得できる恩恵があります。やはり楽天モバイルを意識したものと見られます。「自分は20GB超えることもあるから、楽天モバイルに移行しようかな……」という顧客がLINEMOを選ぶ動機になるでしょうから、上手いと思います。実際、自分もLINEMOをメイン回線に使っていて大体10GB台~30GB程度の利用なので、非常に便利そうだと感じています。
新料金プラン提供開始の7月下旬が楽しみなところです。
詳細は公式サイト(https://www.linemo.jp/)をご確認ください。 [AD] |
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