市場調査会社Canalysの報告によると、中国のスマートフォン市場で、2024年第2四半期(4〜6月)に中国国内の上位5社がすべて中国メーカーになったことがわかりました。
これまで常に上位に名を連ねていたAppleのiPhoneが、初めてベスト5から姿を消しました。iPhoneは6位に転落し、中国メーカーが上位を独占する結果となりました。
第2四半期の出荷台数トップはvivoで1310万台、市場シェアは19%でした。2位はOPPOで1130万台、シェア16%。3位はHonorで1070万台、シェア15%。4位はHuaweiで1060万台、同じくシェア15%。5位は小米(Xiaomi)で1000万台、シェア14%となっています。
特筆すべきは、Huaweiの躍進です。前年同期比41%増と大幅な成長を遂げました。これは新フラッグシップモデル「Pura 70」シリーズの好調な売れ行きが寄与したとみられます。
Canalysのアナリスト、Toby Zhu氏は「第2四半期の成長は市場の正常化を示すものですが、2024年通年では1桁台の控えめな回復を予想しています」とコメント。さらに2024年後半の市場動向に影響を与える3つの重要なトレンドとして、HuaweiのHarmonyOS Next発表、各社のAI技術への投資、そして中国メーカーの海外展開の加速を挙げています。
なお、中国政府が昨年、公的機関でのiPhone使用を禁止したことも、Appleの苦戦の一因とされています。この状況を受け、Appleは2026年までに折りたたみ式iPhoneの開発を急いでいるとの見方もあります。