Microsoftの2画面スマートフォンである「Surface Duo 2」はとうの昔に販売を終了し、セキュリティアップデートを含むサポート期間は2024年10月21日までを予定しており、サポート終了までもはや秒読み段階に入りました。
後継機となるSurface Duo 3はキャンセルされたと伝えられていますが、Microsoftはまたもや折りたたみ端末に関する特許を提出していたようです。Phone Arenaが伝えています。
今回の特許はGalaxy Z Fold6に代表されるような横開きの折り畳み端末をほうふつとさせるものですが、その機能性は従来の端末とは一線を画すものになっています。Microsoftが申請した技術では、折り畳みデバイスのフレキシブルディスプレイを内側にも外側にも「完全に」折りたたむことができる点が特徴であるようです。
今の折り畳みスマホでは画面を内側に折りたたむ谷折り形が主流ですが、折りたたんだ際にも使えるように余計にディスプレイを用意しなければならないのが難点。しかし折りたたんだ際にディスプレイが露出する山折り形は、常に弱点を露出している形になるために耐久性が心配です。外側にも内側にも折りたためる構造が実現すれば、コストを抑えつつ両者のいいとこどりができそうです。
そんな複雑な構造を実現しながら、折り畳み端末の大きな課題である折り目のシワを解消する技術も、ウェットエッチングやレーザーカットなどの製造技術を用いることで開発できたとしています。
また、折りたたみ式スマホの課題であった画面の折り目を解消する技術に関しても言及があるようです。マイクロソフトは、ウェットエッチングやレーザーカットなどの製造技術を用いることで、折り目をなくすことに成功したと主張しています。
もちろん、特許を提出したからと言ってそれが製品化されるという保証はどこにもありません。しかし、Microsoftは今年の初めごろにも異物侵入を防ぐための部品に関する特許を提出しており、完全にはあきらめていない様子。
今回の特許をうまく活用できれば、Surface Duoシリーズの魅力であった画面を360°近く回転させることができるというメリットを残しながら、継ぎ目をなくすことができるようになるかも。Surface Duoシリーズは間違いなく光る点もあったため、Microsoftにはもう一度挑戦してほしいところではあります。
情報元Phone Arena