Lenovoは、巻取り式ディスプレイを搭載した新型「ThinkBook Plus」を、2025年1月初旬に開催されるCESで発表すると、著名リーカーのEvan Blass氏(@evleaks)がリーク画像とともに伝えました。
evleaksことEvan Blass氏は超ベテランのリーカーで、レンダリング画像のリーク精度は百発百中に近く、トップクラスに信頼のおける情報源となっています。同氏はこれまでにも未発表のLenovo製品のレンダリング画像をリークしてきたことがあるため、今回の情報もかなり信頼のおけるものと言えます。
さて、これまでの折りたたみディスプレイに続き、ローラブルディスプレイは次世代の技術として注目されており、これまでも様々なメーカーがプロトタイプを公開してきました。しかし、スマホにしろノートPC・ディスプレイにしろ、ローラブルディスプレイが搭載された製品が商用化されてきたことはありませんでした。Lenovoが本当に新型ThinkBook Plusにてローラブルディスプレイを搭載したノートPCを出すのであれば、これが世界初の商用ローラブルディスプレイを搭載したデバイスとなります。
evleaksがリークした画像を確認すると、新型ThinkBook Plusは通常時は3:2のアスペクト比を持つ「普通の」ノートPCとして使用できる一方で、必要な時にはディスプレイを上に引き出すことで、画面を縦に伸ばし、表示領域を拡大することが可能です。
最大まで引き延ばした場合でも、そのアスペクト比はさすがに元のディスプレイ2枚分に届くことはなさそうですが、16:9のモニターを縦に2枚並べたような表示領域は確保していそうです。
画面を2枚備えたSurface Duo的思想であるGPD DUOのような機能性を、1枚のディスプレイで実現しています。
現時点ではディスプレイの具体的な仕様は不明ですが、初のローラブルディスプレイを搭載した製品となるため、やはり耐久性に関しては懸念が残ります。とはいえ、ローラブルスマートフォンと違って、画面が完全に内側に収まっているのでまだ安心感はありますね。
ThinkBook Plusシリーズはすべてのモデルにおいて、これまでになかった突飛な思想を採用しているのが特徴。これまでに計5モデルが登場していますが、初代と2台目はノートPCの天板に電子ペーパーを搭載。3代目は21:9の横長ディスプレイを採用し、テンキーがあるべき場所にサブディスプレイを配置したピーキーなデバイスです。
4世代目は原点に立ち戻り(?)、ディスプレイをねじって電子ペーパーと有機ELディスプレイを入れ替えることができる「ThinkBook Plus Twist」が登場しています。
5世代目はこれまで続けてきたデュアルディスプレイからついに脱却したものの、AndroidとWindowsをそれぞれディスプレイ側とキーボード側に搭載し、切り離して独立で動作させることができるというデュアルブートシステムを採用した「ThinkBook Plus Gen 5 Hybrid」が登場しました。
毎年欠かさず変態端末を出してくるLenovoには本当に脱帽です。次期ThinkBook Plusは、例年通りであれば来年初めのCES 2025にて発表見込みです。