弊誌はアフィリエイト広告を利用しています。

Copilot in Windows、ゴミ捨て場から蘇る?Windows Insider向けに「ネイティブアプリ」提供開始

 日進月歩ならぬ秒進日歩なLLM業界において、Microsoftが発表していたのにこれまで空気と化していたサービスがあります。それがCopilot in Windows。

 かつてはWindowsの一部設定(ダークモードの有効化)などを行えるという強みを持っていましたが、Microsoftは何を思ったか今年の7月に突如その機能を無効化。単なるChatGPT搭載AIアシスタントへとなり下がり、それ以降は日本におけるXboxレベルで誰も話題にしているのを見かけないサービスへと変貌してしまいました。

 進化のスピード著しいAI界隈でそこまで新情報も出てこず、かわいそうな扱いを受けているCopilot in Windowsですが、Microsoftはまだ見捨てていなかったようで「ネイティブ」の新しいアプリをInsider向けに展開を始めたようです。Windows Centralが伝えています。

 現行のCopilot in WindowsはPWA(プログレッシブウェブアプリケーション)形式となっており、かいつまんで言えばただのWebサイトをあたかもアプリかのようにふるまわせるものとなっています。

 しかしこの状況が変わるようで、Microsoft公式ブログによればWindows Insider向けにCopilotアプリが「ネイティブバージョンのCopilotアプリ」に置き換えられるとのこと。一方で、Windows CentralはMicrosoftがこのアプリを「ネイティブ」と呼んでいることに疑問を呈しています。同サイトの主張によれば、結局は根幹の部分でWebサイトを表示しているとのことで、結局はネイティブアプリではないとのこと。

 新しいバージョンのCopilotアプリでの機能は2つあり、一つはメニューとバージョン表記。もう一つはいわばGeminiアプリのオーバーレイ表示のような、簡単にAIに質問できる「クイックビュー」という機能の登場です。

 このクイックビューはAlt+Spaceで起動し、かなりシンプルな見た目で簡単に質問できるようになっています。しかし問題なのがその起動方法。これまで、Copilotキーを備えないデバイスでのCopilotの起動方法はWindows+Cでしたが、これはAlt+Space。この組み合わせはMicrosoft PowerToysをはじめとする多くのアプリケーションが利用しており、競合が生じてしまいます。Microsoftもこれを認識しているようで、引き続き調査を行っていくとしています。

 もちろん、現時点ではプレビュー段階にあり、将来的は完全なネイティブアプリケーションに代わる可能性はあります。とはいえ現時点ではChatGPTやClaudeのデスクトップアプリの後追いにすぎないため、今後の本腰を入れた改善を期待したいところです。

 Windows 10時代、初期はシステムに強く組み込まれていたCortanaも、単一のアプリとなってから静かにサービスを終了させていましたが、Copilotは単一のアプリになるところまでは同じながらもそこからアプリの改善が行われたということで、コルタナ先輩と完全に同じ轍を踏むところは回避したというところでしょうか。Windowsを握るMicrosoftならではの提携などで魅力を出してほしいところです。あれ、MicrosoftならではのAIエージェントでまともなの居たっけ……?お前を消す方法のカイル君、差別発言のTay、ユーザー評判のよくないCortana……あ、りんなちゃんが居ましたね!

詳しく読む
すまほん!!を購読しませんか?

Twitterでも最新更新を配信・通知しています

フォローする 再度表示しない