Xiaomiの系列企業であるMoaanは、ポケットサイズの電子ペーパー端末「InkPalm Mini Plus 2」を発表しました。IT之家が伝えています。
5.84型E Ink、Android 14、6GBの実行メモリ、そして同カテゴリでは異例の512GBの巨大な内蔵ストレージを備え、価格は中国で1399元(約2万9000円)、発売プロモで1299元(約2万7000円)です。初売りは2025年9月22日の予定。
前作モデルが2022年5月の発売なので、約3年4ヶ月ぶりの新型発表です。
本機は、5.84型のモノクロE-Inkディスプレイを搭載し、解像度は1440×720。ディスプレイ表面には反射を抑えるアンチグレア加工が施されたガラスを採用し、紙に近い読み心地と謳います。
さらに、32段階で調整可能な暖色・寒色対応のフロントライトを備え、どのような環境でも快適な読書が可能とのこと。本体は厚さ約6.9mm、重さ約140gと非常に薄く軽量で、Kindleシリーズの中で最も軽い無印モデルよりもさらに18g軽いです。
SoCにRockchip製のRK3566プロセッサを採用し、実行メモリは6GB、内蔵ストレージは512GBと、いずれも電子ペーパー端末としては大容量な点が特徴です。特に512GBという内蔵ストレージの容量は異例で、microSDカードスロットは非搭載ながら、追加ストレージ無しでも大量の書籍データや漫画、資料を保存できます。
OSはAndroid 14を搭載しており、特定の電子書籍サービスに縛られることなく、様々なAndroidアプリをインストールして利用できます。ただし、Google Playストアには対応しておらず、各種読書アプリの導入はAPKファイルを直接インストールするなどの作業が必要となってきます。
バッテリー容量は2250mAhで、E-Inkの省電力性も相まって最大約2週間の連続使用が可能とのこと。接続性については、Wi-Fi 5とBluetooth 5.1に対応。本体にはオーディオ機能も備えており、内蔵スピーカーで直接聴く方法と、Bluetoothでワイヤレスイヤホンに接続する方法の二通りで、オーディオブックを楽しむことも可能です。
同サイズ帯の競合製品はOnyx社の「Boox Palma」が挙がります。Boox Palmaは、より高解像度なディスプレイやGoogle Playストアに公式対応している点で優位性がありますが、InkPalm Mini Plus 2は圧倒的なストレージ容量、そして価格の安さが魅力ですね。
手のひらサイズの軽さと大容量ストレージを重視するユーザーによって本製品は有力な選択肢になりそうです。
主な仕様 | |
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ディスプレイ | 5.84型 モノクロE Ink、解像度1440×720ピクセル |
フロントライト | 32段階の色温度調整対応 |
プロセッサ | Rockchip RK3566(4コア) |
実行メモリ | 6GB |
内蔵ストレージ | 512GB(microSD非対応) |
OS | Android 14(Google Play非搭載) |
通信機能 | Wi‑Fi(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.1 |
インターフェース | USB Type‑Cポート |
バッテリー | 2250mAh |
重量 | 約140g |
本体厚み | 約6.9mm |
価格 | 1399元(プロモ価格1299元、約2万7000円~2万9000円) |
発売日 | 2025年9月22日(中国) |
販売チャネル | 京東(JD.com)墨案自営旗艦店など |
項目 | Moaan InkPalm Mini Plus 2 | Onyx Boox Palma |
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発売年 | 2025年 | 2023年 |
画面 | 5.84型 モノクロE Ink | 6.13型 モノクロE Ink(Carta世代) |
解像度 | 1440×720 | 824×1648 |
プロセッサ | Rockchip RK3566 | Qualcomm Snapdragon(型番非公開) |
実行メモリ | 6GB | 6GB |
内蔵ストレージ | 512GB | 128GB |
microSD対応 | 非対応 | 対応(公式仕様に記載) |
OS | Android 14 | Android 11ベース(Boox OS) |
Google Play | 非対応 | 対応 |
バッテリー | 2250mAh | 3950mAh |
重量 | 約140g | 約170g |
価格(参考) | 1399元(約2万9000円) | 249.99ドル(約3万7000円) |