豊明市議会は、子どものスマホ過剰使用への対策を定める「豊明市スマートフォン等の適正使用の推進に関する条例」を可決、同条例に対する附帯決議も採択しました。条例の施行日は10月1日です。
条例は、スマートフォンやタブレット、ゲーム機、パソコンなどの「スマートフォン等」の過剰使用が子どもの成長や家庭環境に及ぼす「悪影響」を踏まえ、適正使用の推進を目的とします。
余暇時間における電話や生活に必要な機能以外での使用は「1日当たり2時間以内」を目安とし、小学生以下は午後9時、中学生以上は午後10時を目安として以降の使用を控えるよう促します。いずれも市・保護者・学校等・専門職が連携して働きかけ、各自の目安時間や時間帯などのルール作りを促す方針です。
附帯決議は、条例案がインターネットを中心に全国的な注目と議論を集める中で、「本旨や内容について正確な理解されないまま誤った方向へ一時世論は過熱してしまったことも事実」などと豊明市議会の認識を披露。
条例は理念条例であり、市民の生活スタイルや家庭環境の多様性を尊重した運用を行うこと、わかりやすい情報提供を行うこと、子供や保護者・教育委員会と連携すること、継続的な市民からの意見集約機会の確保、市民や専門家の意見を活用して条例の定期的な効果検証・見直しを行うことといった内容の附帯決議となっています。