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月額1700円、携帯3社の新カケホ比較解説。評価できるのはauのみ

出揃う新カケホ

 au「スーパーカケホ(電話カケ放題プランS)」、SoftBank「スマ放題ライト」に続き、NTT docomoが月額1700円の基本料金で使用できる新料金プラン「カケホーダイライトプラン」を発表。iPhone 6s / 6s Plus発売日となる9月25日より提供を開始します。

プランの特徴

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 新しい基本料金プラン「スーパーカケホ / スマ放題ライト / カケホーダイライトプラン」は、いずれも月額1700円(税別)。

 1回あたり5分以内の通話料が無料となります。回数制限は無し。

 5分超過時は、30秒ごとに20円の通話料が発生。家族同士の通話は5分超過後も無料です。

登場の意義

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 これまでの通話定額制の新料金プランは、通話時間も通話回数も無制限でしたが、基本料2700円(税別)というやや高いものでした。

 このため、月額1700円の新しい基本料金プランの登場は、「単純に考えると」1000円の値下げとなります。通話をあまりしないユーザー、電話は事務的な短い内容が多いといったユーザーにとっては、いい選択肢となる可能性もあります。

大して値下げになってない場合も

 各種メディアでは「1000円値下げ」として報じられていますが、実際のところそこまで値下げになっていない可能性があります。

 というのも、この新カケホに組み合わせられるデータ通信プランの選択肢が限られているからです。以下、選択可能なデータ通信パックの容量。

  • au:2GB, 3GB, 5GB, 8GB, 10GB, 13GB
  • SB:(個人)2GB, 5GB, (シェア)10GB, 15GB, 20GB, 30GB
  • ドコモ:(個人)2GB, 5GB, 8GB, (シェア)10GB, 15GB, 20GB, 30GB

 auとSoftBankは2GBのデータ容量を選択できず、ドコモは2GBとシェアパック下限の10GBのプランが選択できないようになっているのです。下限のデータプランを選べないようにすることで、結局、最下限の費用はそこまで下がっていないのです。

 各社、新カケホに最下限のデータプランを組み合わせた場合、auは月額6200円(税別)、ドコモとSBは月額7000円(税別)。

評価できるのはauのみ

 基本料金2700円の料金プランと比べて、下限が安くなったのかどうかを見てみます。

 まずauはカケ放題2700円+LTE NET 300円+データ2GB 3500円=6500円です。スーパーカケホ+データ3GBは月額6200円なので、auの新料金プランの下限は300円安くなっています。

 次にドコモとSoftBankは、これまでの料金は2700円+300円+データ2GB 3500円=6500円。これまで下限6500円で済んでいたのに対し、新カケホ+データ5GBは月額7000円へと、なんと下がるどころか500円上がっています。

 急場しのぎで模倣したドコモとSoftBankがダメというべきか、それとも、元々きめ細やかに個人のデータ量を選択できるようにしていたauが、他社にない3GBというデータ容量を下限に設定することで、他社の安易且つ即時的なコピーを阻止するという作戦が、絶妙に上手かったというべきか。今回の新カケホに関してはauに軍配が上がります。

このプラン、選択するべき?

 ちょうどWILLCOM・Y!mobileで提供されていたプランを、auが真似し、SBがコピーし、最後にドコモがコピーしたという構図です。(どんどん悪くなっていくデッドコピー感が何とも)

 5分で収まるような通話を多くする人には、お得である可能性があります。スキマを埋める、ひとつの選択肢としては悪くないプランだと思います。(個人的には5分では足りず、回数制限はどうでもいいので10分ぐらいは欲しかった……というのが本音)

 月々の通話料・通話時間をよく確認した上で、このプランへ変更するかどうか、検討するのがよいでしょう。月あたりの通信量が2GB以下で収まっていたという人にとって、値下げ幅の小さいauなら通話スタイルによっては検討、値上げでしかないドコモ・SBなら論外。MNPやMVNOへの移行を検討すべきです。

 ドコモの場合は、機種変更時に新料金プランを選択しないと月々サポート打ち切りといった強制的な移行措置を取っていますので、旧料金プランを維持できず、実質的にカケホーダイかカケホーダイライトの二択を選ばされることになるでしょう。

 通話もデータ通信も少なめで、より低価格を求める人は、MVNOへの切り替えも含めて検討するのが良さそうです。

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