Matt Galligan氏のレポートによると、iOS向けのFacebookアプリが、常にバックグラウンド更新するような細工がされていることが明らかとなりました。
通常、iOSは設定画面からバックグラウンド更新を許可するアプリを一覧表示し、一元管理できます。
しかしFacebookアプリの場合、バックグラウンド更新をOSの設定画面から不許可とした場合でも、常に無音の音声ファイルをバックグラウンド再生し続けることによって、アプリが絶えず動作するようにしていたとのこと。
数日前、iPhone 6sのバッテリー検証記事では、Facebookアプリのバックグラウンド更新をオフにしたにもかかわらず、アプリは電池消耗全体の15%を占め続けました。このような挙動についてNick Heer氏は、ユーザーに敵対的であると厳しくコメントしました。
音楽やビデオアプリは、それを裏で再生したまま他の作業をしたいユーザーのニーズがあります。iOSでは、そのようなBGM再生のために稼働し続けるアプリをサードパーティが作ることができます。しかし無音ファイルを再生することで、マルチメディア系ではないアプリを常時稼働させるというのは、Appleもユーザーも意図しておらず、しかも端末のバッテリー消耗を悪化させるというのは、もはや悪用ではとも思えてしまうところ。
現在のユーザーが自衛できる対策方法としては、Facebookをアプリではなくブラウザ経由で閲覧するという方法が考えられます。