SoftBankのiPhoneは電波が悪い!などと、よく悪評が聞こえる。
それゆえに、docomoの回線で使いたいという需要も高く、docomoで発売されるかどうかの動向を待たずしてSIMロックがかかっていないSIMフリー版iPhoneを個人輸入して使用するユーザーが後を絶たない。実際、すまほん!!でもSIMフリー版のiPhone4SをXiのSIMカードで利用する実験を行なっているほどだ。
通常、SB版のiPhoneを買うと、SIMロックがかかっている。SoftBankのiPhone用の黒SIMでしか利用できない仕組みになっている。
しかし、とあるTwitterのユーザーは、買ったSB版iPhoneのSIMロックが突然解除され、なぜかdocomo回線で利用することができてしまったというのだ。
実は以前、富士通のARROWSシリーズのXiタブレット、F-01Dがタダで使えるモニターキャンペーンがあったのだが、彼女はこのキャンペーンに応募していて、見事に当選していた。このドコモのXiタブレットのmicroSIMカードと、特価で手に入れたSoftBankのiPhone4、およびそのSB版iPhone4用のmicroSIMカードが手元にある状態となっていた。
SoftBankショップが、iPhoneのアクティベートを行わない状態で手渡したため、彼女はキャンペーンで手に入れたXiタブレットのSIMカードを、SB版iPhoneに挿してアクティベートを試みたというのだ。
アクティベート自体には失敗してしまうが、画面左上に「NTT DOCOMO」と出ている。この後、SoftBankのmicroSIMを挿入して通常通りのアクティベートを行い、再びドコモのXiのmicroSIMに差し替えたところ、衝撃的なことが起きた。
なんと、ドコモの回線でインターネットに繋がってしまうではないか。さらにはドコモのSMSを受信し、テザリングまで可能だったという。APNはmopera.netでの接続だ。
もちろん、SoftBankのiPhoneは一律、SIMロックがかかっているはずだ。アクティベート作業を飛ばすとこのようなことが起きるのであろうか。
更に彼女は実験を行うべく、FOMAのデータプランのSIMカードを挿入し、ドコモ回線に繋がるかどうかを試したものの、圏外に。初期化や再アクティベートを行っても、二度とXiのmicroSIMカードでドコモ回線にアクセスできることはなかったという。
やはりわざわざ自分で輸入して設定しているようなユーザーが居る以上、そんなうまい話はないはずだが、どうしてこのような現象が起きたのかは不明。少なくとも電源を切ってSIMカードを抜くまでは、このiPhoneがSIMフリーの状態にあったことは間違いない。純粋に知的好奇心をくすぐる話だろう。
何が起きても自己責任ではあるが、ソフトバンクショップの店員がアクティベーションせずに渡してくれたら、実験に取り組んでみるのも一興かもしれない。