ITmediaに掲載されたXPERIA Z開発者へのインタビューから、ドコモ版XPERIA Z SO-02Eにスタミナモード搭載が見送られた理由が明らかになりました。
それによると、スタミナモードをオンにすると、spモードメールやiコンシェルなどのドコモアプリ、Gmailなどの通信が止まってしまい、ユーザーに不利益になるため、取り扱い事業者のドコモとの調整の結果、機能を省いたというのが、SONY開発者の説明する事情です。
しかし実際には、グローバルモデルの設定→電源管理の中に存在するSTAMINA Modeは、タップすれば「Select an application to whitelist」から、待機中でも通信を許可するアプリを、ユーザーが任意に「Apps active in standby」に追加可能な仕様です。たとえばFacebookやGmailをここに追加しておけば、待機中でも通知を受信することが可能です。
Gmailも引き合いに出したのは、単純に動かないアプリとして例に出したspmodeメールを、一方的に非難する回答にならないよう、メーカー側の代表として、取り扱い事業者に配慮したものだと思われます。
もちろん除外設定も可能であることを踏まえた上で、設定項目など理解しないままユーザーが機能をオンにし、キャリアメールが受信できなくなったという苦情が出る事態は想定できます。ドコモショップなどでのサポートの負担も増えるでしょうから、「(除外設定を理解できない)ユーザーの不利益になる」ため、調整の結果、搭載が見送られたと考えると、仕方のないことかもしれません。
ただ今後、XPERIA Z SO-02Eにもスタミナモードを追加できるよう検討中であるとのことです。もしアップデートで追加されるのであれば楽しみなところです。
一方、SHARPのスマートフォンに搭載されている「エコ技」が、一部のAndroid開発者に不評であったのと同じく、海外の一部でも「スタミナモード」の挙動に疑問を呈す声もあります。その機能をユーザーがオンにすると、何が起きるのか?どのようにすれば問題がないのか?キャリア、ユーザー、開発者に不利益がないよう明示されていると、よりよい機能として受け入れられるのではないかと思います。
情報元:ITmedia+D Mobile