9月26日、東京地裁は、Apple社のiPodの機能が特許侵害であるとして、3億3千万円の賠償金支払いを命じました。
具体的に争点となった機能は、iPodのクリックホイール。iPodを象徴する円形のインターフェイスですが、このアイデアは東京都の発明家男性が、1998年に日本企業の名義で特許を取得していました。
しかし、原告の発明家男性は元々100億円の賠償金を請求しており、東京地裁が判決した賠償金額3億3千万円は不服であるとして、10月9日、高等裁判所に控訴しました。
100億円という賠償金額は多いようにも思えますが、クリックホイールを採用したiPodが数多く売れていることを考えると、必ずしも荒唐無稽と断定することもできません。
Apple側も、クイックホイールは1998年以前に類似したものが存在したので新規性がないと主張して控訴しており、高裁での判決に注目の集まるところです。
情報元:日本経済新聞