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Nokia Lumia1020 SHOOTING REPORT

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 NokiaのLumiaシリーズは今まで触ったことがなく、またWindowsPhoneに関しても触ったことがあるのがIS12TのWP7でしたので、果たしてLumia1020はどのようなものであろうと手元に届くまでドキドキしておりました。実際に触ってみると動きは非常になめらかで、そして期待していたカメラ機能は期待以上に素晴らしいものでした。

 今回私がこの端末を買った理由はそのカメラ機能にあります。Lumia1020に載せられたカメラは携帯に似合わぬ1/1.5インチ大型センサーの上に41MPという高画素を載せ、またレンズにはf/2.2固定、焦点距離換算26mmのZEISSのテッサーレンズを使用しており、更にカメラアプリにはNokia Pro Camという露出、シャッタースピード、ISO、フォーカス、WBを全てマニュアルでコントロールできる高機能アプリを標準搭載しております。この一年でAndroidスマートフォンもiPhoneもカメラに徐々に力を入れてきてはいますが、このLumia1020のカメラスペックは頭ひとつ抜けています。

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 スマートフォンとしてのLumia1020のレビューはすでに色々な方がされているでしょうし、他の携帯カメラとの画質比較も重箱の隅をつつくようで面白くありませんので、「このカメラでどんな写真が撮れるか」ということに焦点を置くことにしまして実際に撮った作例を出しながらレビューしていきます。

 

580_WP_20131013_14_31_19_Pro この携帯カメラの最大のアドバンテージはフォーカスをマニュアルで設定できるところにあります。上の写真はウィンドウの向こう側に被写体がありますが、このような場合AFだとウィンドウに反射した物体にフォーカスが合ってしまい思うように撮れないということがしばしばあります。Nokia Pro Camの操作性はかなり高く、MFもストレスなく行うことができるのでこのように狙った写真も思いのままです。

 580_WP_20131013_15_10_35_Pro お昼時に撮影するにはISOは100に固定しておき、シャッタースピードを調整しながら撮るのが便利です。シャッタースピードを変えるとしっかり露出がオーバーかアンダーか数値で表示してくれますのでコントロールは容易です。この写真はかなりアンダーにして撮ってみました。トマトの明るさがちょうどいい具合に映っていますが、手前の梨も暗いながら階調豊かに表現されています。

 

580_WP_20131013_15_13_08_Pro 古めかしい看板があったので撮ってみました。安いカメラですと赤色はなかなか綺麗に映せないものですが、これはなかなか見たとおりに描いてくれています。

 

580_WP_20131010_20_55_59_Pro こちらは夜の撮影です。ISOは400か800が好ましいと思いましたのでそのあたりで撮っています。ISOの設定では最大で4000まで感度を上げることができるのですが、それはどうしてもシャッタースピードを稼ぎたいような記録用途での使用になると思います。上の写真はパンプキンに明るさを合わせたものですが、下の机の文字もとても綺麗に読めますね。大型センサーと明るいレンズを持ち合わせているからこそ撮れる絵ではないでしょうか。

 

580_WP_20131010_17_41_08_Pro このように暗い中光っている看板も潰れることはありません。とは言ってもシャッタースピードが1/30秒ですので手持ちにしてはかなりギリギリまで開けていますが。ここは如何にISO感度を下げて手ブレをさせず光を取り入れるかという戦いです。そういう戦いがあるのもマニュアルで撮影する醍醐味です。

 

 580_WP_20131010_21_11_55_Pro20131011010552 Nokia Creative Studioという標準の写真編集アプリでいじるのも楽しいです。上はアイボリーというモノクロに少し黄土色を乗せたような設定にしてみました。彩度を落としたことで金属のぎらぎらした感じが良く出ています。

 

580_WP_20131013_15_44_31_Pro 金属感というとよくこのような水道の蛇口が引き合いに出されるような気がするのは私だけでしょうか。シャッタースピードが微妙な値なのはISOを固定した上で露出を変えて撮影したからです。今更ながら少し水を出しながら撮ったほうが絵になったかな、なんて思いましたが後の祭りでございます。

 

580_WP_20131013_15_59_09_Pro なぜ公園に行ったかというと理由はこちら。この10月にソメイヨシノが咲いているというニュースを聞いてせっかくならLumia1020で撮ってみようと思い立ったからです。さすがに距離が距離、被写体が被写体でして、上の写真はPro Camで最大までデジタルズームをして撮影したものですが、花のあった位置が近くて地上から3mあたりでしたのでこれが限界と言ったところです。しかしながら、こんな時もマニュアルでフォーカス出来ますからフォーカスがうまく合わずなにか白いかたまりが映っただけでしょぼんとする、なんてことは回避出来ます。もっとも、やはりこういうシーンに出会った時のために高倍率ズームのコンデジをひとつは常備しておくことを私はおすすめします。実際私もNikon P7100とFinepix F800EXRでしっかりと撮りました。

 

580_WP_20131013_16_44_32_Pro こちらは本当の秋桜。(しかし実際この花は黄花コスモスと言ってコスモスとは厳密には別種らしいです…。)花にしっかりフォーカスを合わせたつもりだったのですが、少し前にずれたらしくソフトフォーカスのようになりました。これはPro Cam上で最大までデジタルズームしていますので、ノイズの面も考えますとこのように少しぼけたほうが好ましいのかもしれません。

 

580_WP_20131013_17_15_55_Pro ひまわりも咲いていました。こちらはフォーカスばっちり、しかも無風でしたのでシャッターも開けて綺麗な絵が撮れました。またこの写真ではズームはしなかったので、ノイズも非常に抑えられています。

 

580_WP_20131013_17_01_48_Pro 夕方の川の水面も思いのほか階調豊かに表現されています。これが小さいセンサーですと、特に下部の暗いところなど等倍で見るとノイズが出まくって見られたものではありませんが、このカメラは違います。記事の最後に縮小前の写真のリンクを貼っておきますのでご確認下さい。

 

 808 PureViewを受け継いで進化した大型カメラモジュールと、マニュアルでの快適な操作ができるNokia Pro Camの組み合わせを実現したLumia1020ではこのような撮影が可能になります。この携帯の根幹を成すWindowsPhoneというOSはAndroidやiOSに比べてマイナーでアプリの数も比較的少なく、それらのOSで出来ることがWPで全て出来るか、というとそうではないのが現状です。

 しかしながら、カメラボタンを長押ししただけですぐにカメラが起動し、快適なUIでマニュアル撮影でき、そしてその素晴らしい写真をそのままSNSにアップロードできるこのUXは、一度体験するともう戻れません。

 そんなSNS向けの最強スナップシューターが、このLumia1020なのです。

 

 縮小前の5MPの画像はflickrにすべて上げてありますので詳しく見たいかたはこちらへどうぞ。41MPの画像は必要ないと思って上げておりませんが、もし要望が多くあればそちらもアップロード致します。

写真一覧 – flickr / 最後の水面の写真の等倍画像

 

 最後に、記事の体裁に関しましてフォトヨドバシ様の実写レポートを強くリスペクトさせて頂きました。フォトヨドバシ様には高級コンデジや一眼レフ機の素晴らしい作例を載せた数々の記事がございますので、カメラに興味があれば覗いてみてはいかがでしょうか。また、もしお叱り等あるようでしたらこの文責は私にありますのであるごすまでご連絡頂ければと思います。

 

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