市場には数多くの USBチャージャが販売されていますが、まさに玉石混淆という状態で、どの製品が「あたり」か「はずれ」かがわかりづらいというのが現実です。
今回は Lumsing 様より「これは絶対に良い製品だから」ということで、評価用機材を頂戴したのでレビューを行います。
最大「タブレット2台」+「スマホ3台」を同時充電可能
USBポートを5つ備え出力電力は30Wなので「タブレットを2台」と「スマホを3台」を同時充電が限界のラインです。既に市場には5ポートで40Wの出力を実現する製品も販売されているので、性能上、競合製品にやや劣る部分もあります。
しかし、筆者のようなタブレットを3台も4台も持っているユーザは別として、エンドユーザ(普通の利用者)からすれば30Wの電力があれば十分というのも事実です。例えば iPad を1台、iPhone を1台 Kindle PaperWhite を1台 モバイルバッテリーを1台 を同時に充電すると考えると、理論上必要な電力は以下のようになります。
デバイス | 電力(W) |
---|---|
iPad | 10.1 W |
iPhone | 5 W |
Kindle Paper White | 2.5 W 〜 5 W |
モバイルバッテリー | 5W 〜 7.5W |
合計 | 22.6W 〜 27.6W |
合計値を見て頂ければわかるように30W以内に収まっています。それぞれのデバイスが常に表に書いた電力を必要とするわけではありません。普通に使うにあたっては十分な出力電力ということです。
ABS樹脂を利用した耐熱・耐圧仕様
本製品のポイントはABS樹脂を利用した耐熱・耐圧仕様にあります。USBチャージャー内部ではスマートフォンやタブレットに適した電力量になるよう、電流・電圧の変換が行われていため、内部で熱が発生します。一部の製品ではACアダプタを外部に出すなどして熱の問題を解決していますが、本製品ではABS樹脂を採用することで多少の熱が発生しても問題ないようになっています。
市販のUSBチャージャーをお持ちの方は、充電中に筐体を触ってみれば、どれだけの熱を持っているかがおわかり頂けるかと思います。
自己主張が少ないデザインとゆとりあるUSBポートの配置はGood!
本製品の筐体にはプラグが差し込まれているか否かを判別するための青色LEDがひとつあるのみで、自己主張が少なく落ち着いたデザインをしています。
USBポートの配置に余裕があるためケーブルの取り回しがしやすいです。その代わり本体はスマートフォン1台分くらいの大きさになってしまっていますが、コンパクトすぎるUSBチャージャーは得てしてUSBケーブルが密集してしまい、プラグが干渉することがあるので、これぐらいの余裕が合った方が良いでしょう。
以上、簡単ではありますが Lumsing DCH-5U のレビューでした。Anker や Orico を初めとした各社が競合する製品を数多く販売していますが、その中でも変わり種の逸品だったと思います。
[Lumsing製品のレビュー]
ハーモニカデザインを採用した 10400mAh モバイルバッテリー Lumsing LUM-008-001 レビュー