米国に本社を置く Marvell は、同社の最新のモバイルデバイス向けチップセット”Amada”シリーズ PXA1908 と PXA1936 を発表しました。
Marvell Amada シリーズは CPU コアに 64bit 対応の ARM Cortex-A53 を採用するモバイル向けのチップセットで PXA1936 が全コア同時駆動が可能な ARM Cortex-A53 を8コア(オクタコア)搭載。同様に PXA1908 は Cortex-A53 を4コア(クアッドコア)搭載しています。どちらも LTE(TDD / FDD) / 3G(TDD / FDD) / GSM に対応したモデムを統合しており、他社製のベースバンドチップを必要とせずにモバイルネットワーク通信が可能です。
その他の機能として1080p動画の再生(デコード)・エンコードや16MPの高画素カメラへも対応するなど、ハイエンドとは行かないもののミドルレンジ帯のスマートフォンに必要な機能を網羅しています。搭載したデバイスは2015年にも登場する見込み。
国内では Qualcomm のSnapdragon シリーズや NVIDIA の Tegra シリーズが広く普及しており Marvell のモバイルデバイス向けチップセットを目にする機会が滅多にありませんが、過去には中国市場向けの XPERIA(Walkman Phone WT18)にも採用されたこともあります。現在ミドルレンジデバイス向けのチップセットとしては MediaTek が猛威を振るっていますが、今回の新製品を機に Marvell チップセットが花開くときは来るのでしょうか。