Android 5.0 Lollipopが非提供となったXperia Z1 / Z1fについて、アップデート実施を希望するユーザーの署名運動がchange.org上で開始されたのは以前お伝えした通り。
この署名への賛同者の人数が、ついに2000人を突破した模様です。
海外版のZ1世代の機種はAndroid 5.0 Lollipopのアップデートが提供中にもかかわらず、国内版は提供されないことから、ユーザーによる署名運動が始まった形です。
ちなみにXperia Z1 SO-01F / Z1 f SO-02Fは2013年冬モデルで、まだ発売から2年経過していない機種です。なお、Samsungの2013年夏モデルであるGalaxy S4 SC-04EにはLollipopアップデートが提供されています。
署名運動に対するNTT docomoの回答は以下の通りとのこと。
・「Xperia Z1f SO-02F」「Xperia Z1 SO-01F」「Xperia A2 SO-04F」はAndroid5.0へのOSバージョンアップの対象外機種
・バージョンアップをしない理由は、ハードウェアの制限のため。また、詳細については案内できない。
・ドコモの携帯電話のアップデートは機種ごとにインストールしてあるアプリ等の検証をした上で配信しているため、アップデートの提供有無や時期については他社と異なる場合がある。
ハードウェア制限というのは国際版がアップデートされている以上、存在しないと思いますが、おそらく動作がやや緩慢になる場合があることを指しているのではと推測します。知識のないユーザーが、何となくアップデートしてしまい、文句を言うケースを想定しているのでしょうか。この点については配信手段をPC経由のみに限定する、またはキャリアショップのみで実施するといった解決策で、アップデートを配信することも可能なのではないでしょうか。
残る要因は「機種ごとにインストールしてあるアプリ(=ドコモのプリインストールアプリ)等の検証」ということになるのでしょう。いずれの点も、ユーザーがそれら(動作の低下・プリインアプリの不動作)を受忍するのであれば、アップデートの実施を選択できるべきだと思います。何もアップデートは新機能の追加だけではなく、セキュリティの向上も含まれているのですから。
ユーザーが声を上げることはとてもいいことだと思っています。ただ、メーカーが今後SIMフリーモデルを同時に販売するのが、一番現実的な解決策のようにも思います。