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NOTTVへの雑感

nottv

 NOTTVが終了したのは既報通りです。NTT docomoが、失敗が誰の目にも明らかなNOTTVといういわば「貧乏くじ」を引いたのは、プラチナバンドを獲得するためです。

 先進諸外国は電波オークションで決めており、当時の政権も、700Mhz帯のプラチナバンドの割り当てを電波オークションで実施するべきとしていましたが、総務省が頑強に抵抗し、実現しませんでした。これは既にVHF帯でドコモがモバイル放送をやる代わりに、プラチナバンドをドコモが貰うという約束があったためとされており、このあたりの顛末は池田信夫先生のブログに記されています。

 プラチナバンドの価値を考えれば、失敗前提のNOTTVという貧乏くじを引いたところで、交際費として考えれば安いもの、と言ったところでしょうか。普段から膨大な電波使用料を携帯キャリアから徴収し、一方で電波割り当てを透明性あるオークションで行わず、不透明な裁量で決定するというやり方は問題だと思いますし、携帯料金値下げの問題にも繋がっている話だと思います。

 それはそれとして、NOTTV跡地のV-Highは返納予定で、用途は未定です。V-Lowでもモバイル放送i-dioが2016年3月から開始されますが、こちらも雲行きの怪しい話ですね。モバHO、NOTTVと専用機の必要な放送は失敗しているからです。

idio-phone

(Covia製i-dio Phone)

 V-High跡地は、特に誰も使いたい会社がなければ、いっそドローン等小型マルチコプターの専用帯域にすれば快適じゃないですかね。私の愛用しているPhantom 3 Proも含め、Wi-Fi経由で操縦するドローンは多いですが、操縦不能になったという話も聞かなくはありませんからね。コンシューマー向けにも売ってる海外メーカーの製品が対応してくれるかどうかはわかりませんが。

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