世界中で250万台が販売されたものの、爆発で話題となり生産停止・販売停止となった欠陥スマートフォン「Galaxy Note 7」ですが、ユーザーは依然としてGalaxy Note 7を爆発のリスクを背負いながら利用し続けているようです。
調査会社Apteligentによると、10月12日夜の時点で、100万台以上のGalaxy Note 7が世界中で現役で稼働しているとのこと。
米政府安全当局である消費者製品安全委員会(CPSC)は、Galaxy Note 7のリコールを再度発表しており、当初の端末だけでなく「交換品」も含む全ての端末がリコール対象となっています。政府もメーカーも、ユーザーにGalaxy Note 7の電源を切るよう呼びかけている状況であり、Note 7を利用し続けることは言うまでもなく危険です。さらに悪い事に、Samsungは未だに欠陥がどこにあって発火するのかを特定できていないのですから。
今後、これらの100万台の端末が、新たな事件を起こし、報道され続ければ、SamsungおよびGalaxyブランドへの悪影響が続くことになります。この100万台をいかにして回収できるか、Samsungの手腕が問われているとも言えます。
Samsungは、Note 7を他のGalaxyの機種に交換する場合、プラスアルファとして、100ドルの補助金をユーザーに出しています。この対応は韓国でも行われており、交換者は3万ウォン(約3000円弱)のクーポンが受け取れます。交換だけではなく「詫び金」まで出すことで回収を促進する狙いがあるものと考えられます。