米商務省は、ZTEの貿易ブラックリスト指定を解除すると発表しました。
ZTEはスマートフォンなどの各種通信機器を開発製造している中国メーカーです。ZTEが米国技術をイランへ輸出した疑いにより、商務省はZTEをブラックリストに追加。米国企業からZTEへの米国部品の輸出を禁じる措置を講じていました。
イランは核開発を続けてきており、長らく国際社会は経済制裁措置を展開。これにより、イランへの様々な輸出が規制されてきました。しかしイランの核開発縮小と制裁解除を含んだいわゆる核合意により、制裁は解除の流れとなっていました。核合意の破棄も示唆していた米トランプ大統領ですが、今のところ核合意は履行する方針です。
ZTEは規制対象の米国部品のイランへの輸出疑惑を認め、ZTEが8億9200万ドルの和解金を米政府に支払うことで、ZTEへのブラックリストが解除されるとのこと。米政府による3年間のZTEへの保護観察期間が設けられるとしています。