少し前まで、中国のスマホ市場と言えば「パクリ(山寨)天国」 というイメージがありました。様々な有名メーカー製品を模倣した携帯「山寨機」が大量に存在しました。
しかしそうした端末が中国スマホメーカーの成長につれて、急速に姿を消していったのは、少し寂しい気もします。それどころか、中国スマホはついに、パクられるところまで来たようです。
Gizmochinaが伝えたものを、中国ITBearが報じたところによれば、タイの「iMI」なるメーカーが発売したスマホ「iMI X」は、背部の設計はiPhone Xそっくり、ロゴは小米と酷似しており、「Xiaomi Mi 6とiPhone Xの結合体」と話題になっています。
なお、名前と外観はいかにも「パチモノ」なこのスマホですが、カタログスペックは案外立派なようです。いま流行りの18:9ベゼルレスディスプレイを採用し、顔面認証と虹彩認証に対応、実行メモリ3GB・容量32GBと4GB・容量64GBのモデルを用意。
カメラの方はといえば、3GBバージョンは前面カメラが800万画素、背面カメラは1300万画素のダブルレンズ。4GBバージョンは前が1300万画素、後ろが1600万画素のダブルレンズと、こちらもまずまず。
価格は、3GBバージョンが4990タイバーツ(996元、1元=17円)、4GBは5990タイバーツ(1196元)とのこと。案外いい値段ですね。
なお、iMIはタイの人気ブランドで、登記地は香港、社長はかなりの確率で中国系だといいます。中国大陸と台湾のサプライチェーンで組み立て、タイや東南アジア市場に流しているのだろうとのこと。
うーん、さすがは一筋縄ではいかないところです。