衰退まっしぐらにも見える日本スマホ業界ですが、久々に明るいニュースがありました。シャープの海外モデル「AQUOS S2」が、「中国スマホ設計業界のオスカー賞」と呼ばれている「天鵞賞」を獲得したと、今月、「鳳凰科技」が伝えました。
11月1日、2017年中国智能生態イノベーション大会、第五回中国スマホ設計と応用イノベーション新大会の「天鵞賞」授賞式が、広東省恵州にて開催されました。
通信産業の職人精神高揚、イノベーション文化の育成、イノベーション経験の交流を以て、業界のイノベーション発展を推進することを目的とした今回の大会では、シャープのスマートフォン「AQUOS S2」が、Huaweiのファブレット「Mate 10 Pro」などと並んで、「中国スマホ設計天鵞賞」に輝きました。
シャープ「AQUOS S2」は、異形のベゼルレスディスプレイを世界で初めて採用、デザイン美観の面での新境地を開拓。さらに、握った感触と視覚、双方からの心地よさを追求。ともに、ベゼルレスディスプレイが未来へ向けて発展していくにあたり、指針となる意義があると高く評価されました。
本大会に出席した、シャープ携帯電話のグローバルCEO、羅忠生氏は、「イノベーションは中国スマホ業界の発展に極めて重要であり、業界は既にベゼルレスディスプレイを代表とした第三次変革に入っている。上流サプライヤーのルート、下流応用開発のルートは、ともにそれによって変化し、全面的に新たな産業局面をもたらした。同時に、国際スマホ市場もより多くの中国要素が出て来る。このイノベーション周期は、(中国)国内スマホ企業が、追いかける側から追い抜く側になるチャンスであり、中国スマホ業界による未来の高度な発展を決定する……」などと、スマホの進むべき発展の方向について述べました。
シャープも今は台湾系企業……なんだか羅忠生CEOの話し方だと、まるで中国企業のようですが、政治的に極めて複雑かつ繊細な問題なので、触れるのはよしましょう。
いずれにせよ、日本で生まれたブランドが成長するのは、喜ばしいことです。