Appleは、スマートスピーカー「HomePod」を2018年2月9日に発売しました。まずは米英豪市場に投入されました。
Apple Insiderが伝えたところによると、アナリストのGene Munster氏がテストを実施。3つのHomePodに782件の質問が行われ、Siriの質問への認識率は99.4%だったものの、正答率はわずかに52.3%に過ぎなかったとのこと。
競合のスマートスピーカーの正答率は、Google Assistantが81%、Alexaが64%、Cortanaが57%であることから、AppleのHome Podは現時点においては「最も賢くないスマートスピーカー」ということになります。
Home PodのSiriは、地域店舗やショッピングに関する質問では、AlexaやCortanaを上回りました。一方で、電子メール、通話、カレンダー、ナビゲーションなどの多くの機能がHomePodで簡単にアクセスできないことや、Siriの回答が検索結果を表示するタイプのものであった場合、Home Pod上でその検索結果を表示する手段がないことなどが問題となり、総合的に敗北を喫しました。
Munster氏は、ナビゲーション、電話、電子メール、カレンダー関連を除くと、Siriの正答率が67%に向上したとしており、AlexaやCortanaを上回ります。今後のアップデート次第で、より正答率を高めることが期待できそうです。
音声アシスタントについてはまだまだという評価であるものの、ビームフォーミングや7つのツイーターなど音響面では強みがあります。今後、Home Podは普及するのでしょうか?注目していきたいところです。