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日本版Surface Goまとめ。発表会・外観・スペック・価格・発売日

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 Microsoftは、新型タブレット端末「Surface Go」を正式発表しました。前日グローバルで発表、本日、日本で特別に新製品イベントを実施したとしています。

Surfaceから10インチタブレット登場!

 日本でもクールな先進的イメージで市場を切り開いてきたMicrosoftのSurfaceブランド。しかし高性能高機能な分、価格もお高めの印象でした。

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 「サイズは大きくなくていいんだよね」「そこまで高性能じゃなくてもいいんだよね」というユーザーも一定数いたでしょう。そんなユーザーにとっては朗報とも言える仕上がりとなっています。

デザイン

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 Microsoftよりいよいよ登場した「Surface Go」。これまでのSurfaceシリーズのデザインを踏襲しつつも、よりコンパクトに。

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 これまでのSurface譲りのアルミ筐体。廉価版とは言わせぬ高級感。キックスタンドもSurfaceの強み。筐体サイズが小さくなった分、これまでよりも狭い場所でも屹立できるという恩恵もあります。

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OSはWindowsは通常版へアップデート可能

 OSは機能制限版であるWindows 10 S。しかしこれは当初単体のOSであったのが、後にWindows 10のひとつの機能(Windows 10 S モード)という位置づけに変更されました。そのおかげで、プリインストールがWindows 10 Sであっても、Win 10 Homeへの無償アップグレードに対応。そうすればストア外の通常の様々なWindowsソフトウェアが動作します。

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スタイラス対応

 筆圧は4096段階まで対応。Surface Proと同水準のデジタイザースタイラスを搭載しているのは最高ですね。

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 追従性や視差軽減のチューニングがされているとのこと。確かに書き心地は良かったですね。Surface Pro 5では長時間使っていると傾き検知や静電気が悪さをするのか、ペン先と描画点のズレが大きくなっていく不具合がありましたが、実機を触っている時間は長くなったので事象の有無は確認できず。

 4万円の中華液タブを使ってるんですが、追従性や正確性などはいまいちですね。ああいったものと比べると、ペンの性能は良いです。

重量、軽!

 持ったら欲しくなりました。重量はめちゃくちゃ軽くて、わずか522g。コカ・コーラなど炭酸の厚めのペットボトル飲料はおよそ530gぐらいとのこと。実際持ってみたのですが、衝撃を受けるほど、めっちゃ軽いw

 Microsoftの方がSurface Goを6台タワーで持つ様子。

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トークセッション

 Surface Goの強みを語るd.365によるトークセッション。パネル撮影禁止だったので、どういうトークだったか、記憶を元に、一部を取り上げると、iPadの発表会で孫正義氏が、上戸彩さんに写真を撮ってもらうシーン。ここがもしSurface Goであったならば、キックスタンドで立てておけば、孫社長も上戸彩も両者1枚の写真に収められただろうと。これは確かに。

 キックスタンドがあれば「動画を撮って、その動画を家族みんなで楽しむ」というシチュエーションも、Surface Go一台でできるぞと、これはなるほどですね。

スペック

OS Windows 10 S
(無償アップグレード可)
CPU Intel Pentium Gold 4415Y 
メモリ 4 / 8GB
ストレージ 64 / 128GB
ディスプレイ 10インチ PixelSense Display
1800×1200pixel
217ppi
4096段階筆圧検知
カメラ 8MP
 バッテリー 27wh
寸法  245×175×8.3mm, 342g
重量 522g
その他  USB Type-C, Surface Connect
microSD, ヘッドホン端子

発売日

 国内予約受付開始日は7月12日。国内発売日は8月28日。LTE版は年末に発売。

Surface Goの価格

日本版、個人消費者向けは6万4800円から

 グローバル発表時点では399ドル(約4万5千円)とアナウンスされ、大きなインパクトを与えました。

 しかし日本版の価格は消費税別6万4800円から。為替レートなどを考慮し日本版が少々高くなるのは仕方ないのですが、それにしても高いです。

 法人向けは5万2800円、教育機関向けは4万7800円からです。

日本MSは時代にあった販売戦略を

 なぜ個人消費者向けがやたら高いのか、これはOffice Home 2016のプリインストールが要因です。

 個人向けでもOfficeなしを選択できるべきですね。これでは一体何のためにOffice 365によるサブスクリプションモデルを導入したのか?

 もちろん、店頭での売れ筋がOfficeプリインストールのモデルということで、こういう判断になったのだろうというのはよくわかります。それで買ってしまう消費者が少なくない以上、そこに合わせるのはよくわかります。

 それならそれで、例えば店頭向けモデルはOfficeプリインで少し高めに設定し、オンライン直販では細かいカスタマイズが可能でさらに価格を抑えた構成もできる、といった棲み分けを行うべきではないでしょうか。こういったことは例えばLenovoもやっていますよね。店頭でわかりやすさや安心感を求めるユーザーも、グローバル発表の情報が聞き漏れる情報感度の高いユーザーも、全方位を納得させることができるでしょう。単に法人向けを個人でも買いやすくするようにするだけでもいいと思いますが。

 物は非常に良く、Surfaceが一気に普及するようなポテンシャルを秘めているだけに、それを台無しにする価格設定が惜しいと感じます。日本Microsoftには新しい販売戦略をよく考えていただきたいと思います。

競合との比較、誰向けのPC?

 廉価版iPadを329ドル(約3万5000円)で発表したAppleは、日本市場に3万7800円で投入しました。これを考えると、価格面では対抗できていません。

 Microsoft的には、特に4GBメモリ/eMMC 64GBストレージのモデルは、ファーストラインワーカー、現場の人たちに使うことを提案しています。たとえばケータイ、カメラ、タブレットなどいろんなデバイスでやってるところを、Surfaceのみでできるという強みがあります。カメラも搭載で、Windowsが載っていて、LTE接続も選べますから全部できますよね。

 さらに家族、子供や父母にも使ってもらいたいと言っており、一定のニーズがあることに自信を見せていました。

 動画編集やフォトショで写真ゴリゴリ弄るのはきついとのことで、スペックは高くないですが、それでも富士通の「小学生PC」と比べればマシで、それよりも安く、解像度も高く筆圧検知の高度なスタイラスに対応、比較対象にするのもおこがましいほど取り回しが良くてクールで522gと超絶軽く、ちょっと子供に持たせたくなります。ただでさえ荷物の重い小学生に追加で2kgのPCを持ち歩かせるのは、はっきり言って大人として人間として良心が酷く痛みますからね。極力子供の荷物は軽くしたいのが親の心というもの。

 では大人が買うならどうか。サブ機にはいいでしょうね。これを買うなら、もうちょっと背伸びしてSurface Proシリーズを検討してもいいかな、と思わせるという意味では、ラインナップにおけるエントリーとしてアリなのかもしれません。まあそんな当て馬的なポジションに留まらない、新たな可能性も秘めていそうとは思うので、やはりもう少し安い選択肢があるといいのでしょう。

 個人的にはiPadだとせっかくBluetoothキーボードを繋いでもIMEの自由度が低く文字入力が捗らないので、Surfaceに頑張っていただきたいと思っています。

エディションごとの価格一覧

 消費税別。

  一般向け 法人向け 教育機関向け
Surface Go Wi-Fi
メモリ4GB / ストレージ64GB
 6万4800円  5万2800円 4万7800円 
Surface Go Wi-Fi
メモリ8GB / ストレージ128GB
8万2800円  7万800円  6万5800円 

アクセサリー価格

 正規販路でUS配列タイプカバーの登場は歓迎したいところですね。ただしUS配列は現時点では黒のみとのこと。

  • Surface Go Signature タイプカバー 1万5400円
  • Surface Go タイプカバー 1万1800円
  • Surface go タイプカバー英字配列 1万1800円
  • Surface モバイルマウス 3800円
  • USB-C – USB 3,0アダプター 2400円
  • USB-C DisplayPort アダプター 5400円
  • USB-C Ethernet アダプター 5900円
  • 24W 電源アダプター 5400円

動画レポ

 以下動画レポ。チャンネル登録してね!

総評:不満は価格だけ。筐体もペンも良し。

 これまでのSurfaceブランドの待望のエントリーモデル。不満点は価格のみ。適度にコンパクトで、重量もめちゃくちゃ軽い。本当に魅力的。

 高級な筐体そのままに小型化されたのがいいですね。持ち運びたくなる出来です。10インチなのでメモやノートには最高。イラストだと、画面サイズ的にも本格的なものは難しいかもしれません。多数のレイヤーを使った複雑なものとなると性能的にも厳しいでしょう。簡単なお絵かきや、下書きといったところでは大いに使えるでしょう。サブ機に欲しいですね。

 オンラインでOfficeなしを選択できるなり、法人向けモデルを個人でも購入できるなり、何かあれば、本当に素晴らしいチョイスになるでしょう。廉価版iPadの息の根を止める勢いです。

 どうせグローバル版にしてもペンやカバーなど別売りの周辺機器を揃えるのは必要になるので、例えば「本体を買えば周辺機器がまるごと激安で揃う」みたいなキャンペーンがあると、また印象が大きく違ってくるのでしょうね。今後の施策などにも注目していきたいところです。

購入リンク

 予約・購入はMicrosoft公式オンラインストアより。

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