Ming Chi Kuo氏の最新レポートをApple Insiderが伝えました。
時価総額1兆ドルという記録を達成したAppleが、自動車とARで次の2兆ドルを目指すとしています。
自動車「Apple Car」については、2023年~2025年に発売するとのこと。現在の自動車市場が、iPhoneの前にあったスマートフォン分野と同じように、変化のために成熟したと判断したことによるものとしています。。製品の詳細については触れていません。
iPhoneが革新的とは言うものの、突如として誕生したわけではなく、PalmやWindows Mobileスマートフォンなどの下地があり、各種技術が揃ってから、パッケージングが上手だったという話しですからね。車についてもAppleらしい見せ方ができると考えているのでしょう。
Kuo氏は、ARなどのAppleの技術的優位性が自動車を再定義し、他社製品と差別化できるとしています。
Appleは自動運転について取り組んでいると長年噂されています。2014年にもApple Carについて大きく騒がれました。その時、Appleは自社設計車の開発を計画していたとのこと。米国で自動車工場を建設するための議論を開始、当初の想定よりもコストが大きいことを認識したのだとしています。
AppleはBMW、メルセデス・ベンツ、日産など既存の自動車メーカーとの製造パートナーシップを求めていましたが、車のシステム・運転データを誰が取得するかという問題で、契約交渉が不一致になったとしています。
また、ARへのAppleの動きとして、いわゆる「Apple Glasses(アップルグラス)」の2020年リリースを目指すとのこと。
Kuo氏曰く、AppleはMacのマウス、iPodのクリックホイール、iPhoneのマルチタッチなど、必ずUIの革新を以て新製品を打ち出すことで、Appleは常に大きく成長してきており、それは2020年のARガラスでも実現されるとのこと。
AppleのヘッドマウントARディスプレイは、高解像度ディスプレイと高度な無線データ伝送技術を搭載、別の処理ボックスと通信すると噂されています。最近のMagic Leap Oneのような形ですね。
アナリストGene Munster氏は、2021年にAppleがウェアラブル製品を発売すると予測しています。