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ノキア、中国大手家電量販店で戦果。

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 「衰退したブランド」の代名詞ともいうべきポジションになってしまっているノキアですが、このほど、中国の大手家電量販店「蘇寧」のスマホ販売ランキングでトップ5入りし、フラッグシップ新製品「NOKIA X6」が、Appleの「iPhone X」を追い抜いたと、Cit科技快报网が伝えました。

編集部補足

HMD Globalが展開しているNokiaブランド。端末製造は鴻海精密工業グループが担う。

 競争の激しい蘇寧スマホ販売ランキングに一席を占めた理由として、8月12日、ノキアは蘇寧のオンラインストアでブランドのイベントを展開。新モデルの「Nokia 6 (2018)」の64GBモデルを1099元(1元=約17円)で3回払い無利息、「Nokia X6」のメモリ4GB+ストレージ64GBモデルに100元の割引券をつけて実質1399元、「Nokia X5」を3回払い無利息などの特典を付けて販売したことが挙げられています。

 ノキアは市場復帰後、ユーザーの口コミも市場での表現も上々だといいます。818蘇寧スマホ大売出し期間のノキアによる動きは目を引くもので、OPPO、vivoなどの強豪を抜き去ったようです。
 
 一時的とはいえノキアが目覚ましい戦績を挙げた理由としては、製品力のほかに、蘇寧のスマホ販売チャネルを外しては語れないと言います。

 まずオンラインチャネルでは、蘇寧易購が「超級品牌」「超級新品」等の販売商品によって、ノキアによる主流スマホ市場への復帰をサポート。

 オフラインでは、蘇寧の量販店のほか、蘇寧小売店、大型スーパーの大潤発、蘇寧小店など、今年以降急速に店舗を展開している新チャネルから、ノキアのスマホが消費者の目に触れるよう支援したといいます。

 このことから、ノキアの復活には蘇寧のオンライン・オフライン2つのチャンネルによる援軍が不可欠であると指摘します。

 シャープのスマホが中国市場で苦戦した理由として、販売チャネルを確保できなかったことが指摘されています。一方のノキアは、大手量販店の全面バックアップを得ることで、一躍販売台数上位を実現。どちらも老舗メーカーですが、明暗分かれる形になりました。

関連:レポート:中国家電量販店の中の「日本メーカー」。

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