クレジットカードサイズでPalm復活。もはや別物、でもこれはこれでアリでは?

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 北米の携帯キャリアVerizon Wirelessは、Palmを発表しました。価格は350ドル。11月発売。

 OSにはAndroidを採用。性能はかなり低めですが、サイズも小さめ。Verizonと契約したiPhoneやAndroidスマホとNumberShareサービスを介して電話番号を共有できるコンパニオン端末となっており、親機を置いて、軽い子機だけ持ち出す。ちょうど発想的には最近流行りのデジタルデトックスで、国内ではZTE ワンナンバーフォンON01が同じですね。トレンドをキャッチアップした機種です。

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 筐体はIP68準拠の防水防塵。重量はわずか62.5g。

OS Android 8.1 Oreo
CPU  Snapdragon 435
メモリ  3 GB
ストレージ  32 GB
 ディスプレイ 3.3型 HD 液晶
背面カメラ  12MP
前面カメラ  8MP
 バッテリー 800mAh 
寸法 97 x 50 x 7.4mm
重量 62.5g
その他   IP68

 Graffiti入力ができるわけでもなければ、QWERTYキーボードがあるわけでもなく、さらにはかつてのPalmの従業員が関わっているわけでもなく、もう別物ですね。

 だから全部ダメ、というわけではありません。Android OSながらもホーム画面は垂直方向のシンプルなアプリケーションランチャー。グーグル検索とGoogle Assistantを利用可能。全ての通知または無線を無効化し、デジタルデトックスを行うためのモードも備えています。それでいて既存のスマートフォンを否定しているわけでもなく、電話番号共有して共存、適宜使い分けることを提案しているのです。

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 ガワだけ見せられたリーク時点では「Palmの名を騙る何か」でしかありませんでしたが、実際に発表されたものを見るとがらっと印象が変わりました。しっかりと新しい生活を提案する端末です。かつてPDAやPalmはPCのデータの全てではなく一部を持ち出せればよいというコンパニオンデバイスとしての割り切りがあり、それを最近のデジタルデトックスの流行にうまく繋げつつ、Palm末期のParm Preなどの丸みを帯びたデザインで復活させてみた、そんな製品であり、これはこれでアリでしょう。フリックもスワイプもある今となっては、今からGraffiti入力なんて載せてもニッチな懐古趣味でしかなく、次に続きません。時代の流れに乗った形でのPalmという懐かしい名前の復活を歓迎したいです。

 PDAファン的には、渇望した状態でこれを見せられたらきっと激しい拒否反応が起きたに違いありません。ところが幸いにも、CLIE TH55のようなゴリゴリの電子手帳的路線ではGalaxy Note9、そしてTreo / Tungsten / TG50のような前面QWERTYとしてはBlackBerry Key2という、素晴らしいハードウェアを備えた実用性能の高い神機が最新機種として存在するので、広い心で迎えてあげることができるのでは、と思いました。新生Palm、ぜひ日本でも出してもらいたいですね。