Bloombergによると、ポーランドの国営メディアTVPは、Huaweiの中国人従業員(仮名 Weijing W.)と、ポーランド諜報機関で上級管理職だったポーランド人(仮名 Piotr D.)を逮捕したと報じました。
このHuawei社員は公的機関への販売を担当する中国人。もうひとりのポーランド人は携帯キャリアOrange Polska SAで働いていたとのこと。2人の容疑はポーランドに対するスパイ行為であり、二人は3ヶ月間拘留される見通し。刑務所で最大10年の懲役となる可能性があるとしています。
中国外交部はこの問題について「公正に法律に基づいて事件に対処、中国人の合法的権利を保護するよう求めている」と述べています。
Huaweiの担当者は問題を調査中としコメントを控えました。
政府当局はポーランド国内のOrange PolskaとHuaweiのオフィスを捜索、従業員の持ち物が当局へと引き渡されたとのこと。
米国政府は、Huawei製機器には中国政府と通信するためのバックドアがあると主張、同盟国からの排除を推し進めています。中国は国家情報法により企業に諜報活動への協力義務を定めていることから疑いの目が向けられています。
ポーランドでHuaweiのスパイ容疑が俎上に載ったことで、欧州にもこの流れが広がる可能性がありそうです。2018年12月にはイランとの不正取引、詐欺容疑でカナダ当局がHuawei幹部を逮捕しており、国際的な緊張が高まっています。