グローバル市場で4月初旬発売となったHuawei P30 Pro。ECサイトETORENでも発売しており、個人輸入しましたのでファーストインプレッションをお届けします。動画版はこちら。
化粧箱を開封すると本体、SIMピン、マニュアル、充電器、USB-Cケーブル、イヤホンが入っています。2017年~2018年頃は「付属品をとにかく豪華にせよ」というブームが中国メーカーにあり、開封直後から「保護ケース装着済み・保護フィルム貼り付け済み」という製品も多く、P20 Proもそうだったのですが、今回は特にそういったものはなし。
個人輸入したカラーはBreathing Crystalです。公式サイトやプレスレンダリングだと青混じりの水色にしか見えません。実際そう見えます。
しかし一旦光が差し込むと、まるで焼き物、陶器のように角度次第で玉虫色に光彩が輝き変化。水色の中に紫色やピンク色を見出すことができます。日時によって表情を大きく変え、朝焼けや夕焼けをも彷彿させる、まるで空。
四眼カメラというと不細工になりがちですが、P30 Proはカメラ配置を隅に寄せ、レーザーAFやフラッシュライト部分とToFカメラをデザイン的にうまく落とし込むことで、違和感なく自然に調和しているのが見事。芸術的です。
ノッチは水滴型で最小限。視覚的ノイズになる指紋認証センサーは画面内に内蔵し、大幅なベゼルレス化を達成。前後の左右両端はラウンドエッジ形状。
端子はUSB Type-C。SIMスロットも底部配置なのがちょっと新鮮。
2019年王道旗艦にあるべきデザイン要件は取り揃え、カラーリングの妙はトレンドリーダー。ワイヤレス充電非搭載で不満だったP20 Proに対し、P30 Proはワイヤレス充電にも対応。ほとんど文句なしでしょう。P20 Proと持った感じは同じですが、エッジ形状になった分ホールド感は多少落ちています。
生体認証は、画面内指紋認証+顔認識。画面内指紋認証センサーは認証領域が狭いので慣れが必要かと思います。認証精度はさほど高くはありません。認証失敗も多々あります。顔認識も複合的なセンサーによるものではなく、信頼性はそれほど高くないでしょう。それでも、顔と指紋どちらの認証も両方失敗することはあまり無いから大丈夫、といったところでしょうか。
標準設定だと、指紋認証センサーは認識時点でロック画面を解除するのに対し、顔認識は、ロック画面が消えません。指でスライドしてロック画面を飛ばす必要があります。顔認識による解錠に気づかずに、画面内指紋認証領域を連打してイライラしがち。ここは設定を変えてしまうのが一番です。
- 設定→セキュリティーとプライバシー→顔認証→端末のロックを解除→ダイレクトロック解除を選択
これで「生体認証、どっちかが認識したらとにかくロック画面を飛ばす」という処理になるので、快適です。
あと誤認識でイライラすることはあっても使わない機能が「HiTouch」と「ナックルジェスチャー(FingerSense)」。HiTouchは画面上を二本指で押すと画面上に表示されたものを認識してAmazonや楽天などのECサイトに飛ばす機能。ナックルジェスチャーは昔ナックルセンスと呼ばれていた機能で、指の関節で囲むとそこだけスクリーンショットを切り出す機能。どちらもいらないのでオフにします。
- 設定→スマートアシスト→ショートカットとジェスチャー→スクリーンショットの取得→指関節でスクリーンショットを取得をオフ
- 設定→スマートアシスト→HiTouch→ビジュアルショッピングをオフ
あと、電源ボタンの長押しに、電源OFFではなく、音声アシスタントが割り当てられているのが気になりました。iPhoneの(賛否両論ある部分の)模倣ですね。気になる人は、以下から解除できます。
- 設定→スマートアシスト→Googleアシスタント→電源ボタンで起動をオフ
この辺りの設定さえ弄っておけばとりあえず快適に使えそうです。
注目のカメラ機能については次回詳細にレビューしていきます。