国際版「Huawei P20 Pro(CLT-L29)」のTwilightを輸入したので、まずはハードウェアからレビューします。動画版はこちら。
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開封
高級感のある化粧箱を開封。内容物はこんな感じ。SIMピン、取扱説明書、USB Type-Cケーブル、保護ケース、変換アダプター、USB Cイヤホンなど。
クリアケース、イヤホン・USB Type-C変換アダプターが付属するのは、最近の中華メーカーのトレンドですね。イヤホンのデザインはいくらなんでもAppleに似すぎだろと思いますが。USB Type-C端子に挿せるイヤホンというのは貴重なので、ありがたく使っておきましょう。
総じて満足度の高い内容物です。足りないのはフィルムぐらいですね。Amazonで買ったやつを貼っておきました。フリック入力の感度はほんの少しだけ悪くなった気がしますが普通に使えています。
SIMスロットはDual SIM
SIMスロットは、CLT-L09がシングルSIM、CLT-L29がデュアルSIM。形状はnanoSIM。4G+4Gの同時待ち受け可能。最近の機種の中では2番目のSIMスロットがmicroSDカードスロットを兼任するものが増えてきていますが、microSDによる拡張は不可。
美しすぎる背面
Huawei P20 Proの大きな魅力のひとつが筐体の美しさです。特にグローバルでの発表会で強く心惹かれたのがトワイライトカラー。ドコモ版では出ないそうですが。日没から日暮れまでを表現し、複雑に色が絡み合います。
光の加減や周囲の景色によって様々な表情を見せてくれます。夕日のような印象を与えたり、紫や青にも变化。
風景がキラキラと鏡面反射する様子はまるで宝石箱と言っても過言ではありません。
べた惚れです。控えめに言って、これまでのHuawei端末の中でも最も美しい端末です。
カメラはLEICAと共同研究のトリプルレンズカメラ。カメラ作例は次回の記事で詳細を取り上げます。(動画では一部出てきます)
外観
筐体はIP67の防水防塵に対応。底部にはスピーカーグリルとUSB Type C端子。3.5mmイヤホンジャックは備えておらず、音声は無線出力か、USB Type Cからの有線出力する必要があります。
ベゼルレス仕様で、指紋認証センサーは前面。指紋認証センサーはベゼルレス化の上でも使い勝手の上でも背面がベストだと思いますが、背面のガラスの一体感、美しさを重視したのかなと考えて、我慢することにします。
大画面、横幅は狭い
画面は6.1インチ、解像度FHD+。19:9で広々と表示領域を使えます。画面方式は有機EL。Netflixなどの各種動画サービスのHDRにも対応。6.1インチとは言っても、横幅は73.9mm。ホールド感は良好。
横幅があったほうが動画視聴には向きます。Mate 10 Proと迷った時、もし動画視聴を重視するなら、Mate 10 Proを選ぶのもナシではないですね。
筐体重量はそこそこあり、落下時が怖いので、保護ケースは着けるに越したことはありません。重量180gですからね。Mate 10 Proより2g重いです。
ノッチは隠せる
ノッチは設定から隠せます。
iPhone Xは、特にYouTubeなど、動画をフルスクリーン再生したい時にノッチが動画を遮って邪魔なのですが、P20 Proはノッチ自体が小さめの上に、動画再生時にノッチ部分がはみ出ることはないので、動画視聴時の没入感も確保できます。この辺り、AppleよりHuaweiの方が一枚上手だと思います。
ナビゲーションキーを消す方法が豊富。縦長画面を有効活用
画面最下部のナビゲーションのオンスクリーンキーは消去が可能。必要に応じてすぐに呼び戻すこともできます。19:9の縦長ディスプレイを最大限活かせます。
このほか、ホームボタンのスライドなどにオンスクリーンキーの役割を担わせる「指紋認証ジェスチャー」も利用できますし、バック・ホーム・履歴を呼び出せる球体ボタンをフローティングさせられる「ナビゲーションメニュー」もあります。とにかくオンスクリーンキーを消すためのオプションが充実していて面白いですね。
顔認識は所詮「紛い物」に過ぎないが、意識高い系よりぶっちゃけ使いやすい
2400万画素のフロントカメラを用いて、顔認証も可能です。
iPhone Xは、True Depthの高度なセンサーによって顔を立体的に測定し、Face IDによる画面ロックの解除を行っています。なので、暗闇だろうが平気で認証できる、そこがFace IDの凄さです。Huaweiを始めとした中華メーカーの謳う「顔認識」は、立体測定しているわけではなく、暗くて顔がカメラに映らなかったら、解錠できません。現時点で出ているものは「まがい物」に過ぎないのです。
ふとP20 Pro、夜中の暗い部屋で反応したな?と思い、部屋を真っ暗にして試すと、やはりそこそこ解錠可能。もしや、と思い画面部分を覆うと解錠できず。画面の明るさで光を補っていたのか https://t.co/uQpDlP7p95
— すまほん!! (@sm_hn) 2018年5月31日
しかしいくらFace IDが暗闇で認証できると言っても、一番人間が多く遭遇する暗闇は、自宅の寝室やホテルなどでしょう。枕に頭をつけている時などどうでしょうか。顔の形状を測定しているということは、枕などのせいで顔の輪郭をうまく認識できず、解錠に失敗しがちなのです。あと、Face IDは顔だけではなく目を認識しているのもあって、コンタクト非装着時も解錠失敗の確率が少し上がります。(筆者の裸眼視力が著しく低いので、コンタクト非装着時、端末をかなり近付けないと焦点が定まらないなどの問題もあるものと思われます。)結局パスコードで解錠することもしばしば。
そうであれば、普段のロック解除は、たとえ急ごしらえの偽物であろうがフロントカメラによる「顔認識」で行い、ベッドで「寝落ち」しそうな時や起床直後のロック解除は、指紋認証で行えれば、実のところ便利だったりします。パスコードを打つ手間も極力省けるというもの。
下手に意識高く顔認識認証に全振りしてきたiPhone Xよりも、指紋認証と「顔認識」に両対応したHuaweiなど中華系の機種のほうが、実用性は高いと言えるでしょう。
もちろん、AppleとしてはiPhone XのTrue DepthはARへの布石という意味合いもあって、あれがダメというわけではありません、とても素晴らしいものです。あくまでユーザー目線の話です。
急速充電対応だが、ワイヤレス充電がない
電池容量4000mAh(ドコモ版は3900mAh)で、Huawei独自の急速充電「Huaweiスーパーチャージ」や、USB-PDに対応。安心感があります。
一方で、ワイヤレス充電がないのは残念。アルミ筐体をやめてガラス筐体にしたので、やろうと思えばできたはず。これは残念という他ありません。後継機に期待ですね。
後継機が出ました→Huawei P30 Proレビュー。第一印象と必須設定を紹介