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イオンモバイル、シニアにやさしい新プランを発表。やさしいアクオスも爆誕

 MVNOイオンモバイルが、「やさしい10分かけ放題」サービスを発表しました。月額料金は850円(記事中全て税別)。提供開始日は2019年9月6日。全国のイオンモバイル取扱い店舗にて受付。

 イオンモバイルを契約する60歳以上のユーザー限定のサービス。音声プランと組み合わせる形になります。

 「やさしい10分かけ放題」は、10分以内の国内通話が何度でも無料。さらにスマホ操作などの電話相談や遠隔サポートと行ったサービスも受けられます。

 これまでイオンモバイルは10分通話定額とサポートを別個で提供しており、それぞれ850円と300円であったので、トータルで1150円かかっていました。しかし今回、この両者をあわせて「やさしい10分かけ放題」サービスとして850円で提供することになります。この850円と、音声通話とデータ容量500MBのプランをあわせて、月額1980円の「やさしいスマホサービス」として訴求します。なお、500MB以上のデータ容量のプランを組み合わせることも可能。

(イオンリテール モバイル事業部井関定直事業部長)

 今回なぜ60歳以上を想定顧客としたプランを提供するに至ったか?イオンの顧客層との親和性の高さ、契約者の世代別構成比で60歳以上の伸長、高齢世代の解約率の低さが背景にあるといいます。取れる市場、取る価値のある市場というわけ。

 2019年10月以降、改正電気通信事業法施行や消費増税があります。固定費削減意識の高まる好機として捉え、大手からの乗り換えを促進、今後3G停波を控えガラケーユーザーからのスイッチも期待できます。

 改正電気通信事業法で100万回線以上の事業者は規制対象となる通信と端末の一体料金販売。「不本意ながら」イオンモバイルは対象外であるといいます。通信と端末の完全分離は従来からイオンモバイルのポリシーであり、規制対象でなくとも堅持して「やさしいスマホ」を提供していくとのこと。

 これにあわせてSHARP製のSIMフリースマホ「AQUOS sense2 SH-M08 やさしいスマホ」を発売。本体価格は3万2800円。

 ホーム画面の真ん中に、サポートボタンを配置するなど、スマホ初心者のシニアユーザーでも使いやすいUIに仕上がっています。サポートを押すと、マイページやサポートセンターへのアクセスが可能。

 MVNOの通話定額といえば、プレフィックス方式では別アプリからの発信が必要であるなど、わかりにくいのに対し、「AQUOS sense2 SH-M08 やさしいスマホ」では電話アプリや電話帳、発着信履歴からかけた場合でも「イオンでんわ」の料金で通話できるようにカスタマイズが施されています。

(イオンモバイル契約と同時購入で5000WAONプレゼントキャンペーンを9月6日~16日まで実施)

 なお、井関事業部長への囲み取材によれば、遠隔サポートについては必ずしも「AQUOS sense2 SH-M08 やさしいスマホ」でなく他社スマホでも契約・利用が可能とのこと。

 今回の新たなサービス・プラン追加により、従来プランと加えてかなり数多くのプランが存在する形となります。消費者にとってわかりにくいのではないかという点については、イオンモバイルの契約は店頭契約が92%である強みを活かし、顧客をヒアリングして最適なプランを提案できるのでバリエーションは豊富である方が良いとのこと。

 iPhoneについてはまだ整備済み品なども販売したことはないとしつつ、今後の取り扱いには前向きな考えを見せていました。

 そういえば、これまで総務省有識者会議にて「サポートの手厚い高齢者向けMVNOを作ったら良い」という声もありましたが、確かにそれは理想として非常に正しいものの、実際にビジネスとして成り立たせるには難しそうだなとも感じていました。

 ところが、イオンなら、既に全国各地に実店舗があり、そこに頻繁に来る非常に多くのシニア層を顧客として抱えています。イオンモバイルならこのターゲティングでも大きく伸びていくのでは?と思えてきますね。大手キャリアへの解約金額規制も後押しになるでしょう。今後のイオンモバイルの成長に期待したいところです。

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