国内版iPhone XRを分解し、物理デュアルSIM化する動画を「ガレージ99札幌店」が公開しました。
中国香港マカオで販売するiPhoneはデュアルSIMスロットを搭載しています。日本で発売しているiPhoneはこれに対応しておらず、eSIMに対応しています。
SIMロックを解除して中のSIMモジュールを交換すればDSDSが可能に。XS系が基板に直付けであるのに対し、XR、11系はモジュール化されているので比較的容易なようです。
メーカーの保証は無くなるものの、デュアルSIMモジュールだけ調達してくれば、このような改造ができてしまうというのは面白い話です。
中国・香港の間で越境する人は多く、デュアルSIMの需要が非常に大きいにも関わらず、中国大陸ではeSIMに関する法整備が遅れており、「中国市場を取りたい、でもeSIMを推したい」というAppleにとっては頭を悩ませていたところ。そこでAppleが思いついたのは「全世界でeSIMによるデュアルSIM、でも中国香港マカオ向けのみ物理デュアルSIM」だった、というわけです。
ただ、最近では法整備も進み、大陸キャリアもeSIMの試験運用を開始したことから、今後は中国版も二番目のSIMスロットはeSIM化、ということはありえそうです。