iPhone 11シリーズの売れ行きは中国国内でも販売当初は好調であったようですが、あるアナリストによると売れ行きが好調であったのは販売当初のみで、ここ二か月は、急激に出荷台数を落としているということです。
世界最大規模金融コングロマリットである、クレディスイスのアナリストMatt Cabral氏の集めた最新データによると、2019年10月の中国国内でのiPhone出荷台数は、前年同月比10.3%減ということです。さらに、11月は前年同月比35.4%減と、恐ろしいほど出荷台数を落としているようです。
iPhone 11シリーズの販売不振は多方面から、うかがうことができ、RosenblattのアナリストJun Zhang氏のレポートによると、この四半期AppleはiPhone 11とiPhone 11 Proの出荷台数を25%減らす方針で、そのプロセスと実行中とのこと。
海外メディアPhoneArenaによるとAppleの販売不振は、中国国内での5Gへの関心の高まりも影響していると指摘しています。確かに中国国内ではHuaweiやXiaomiといった大きなメーカーのみならず、Lenovoなど比較的小さなメーカーも5G対応スマートフォンを投入し始めています。そうなると、5G対応機種を展開できていないAppleは不利な状況にあると言えるでしょう。
Appleはこの状況を打開するべく、最大4つの5G対応iPhoneを2020年に発売するという有名アナリストによる情報もありますが、それらの発売は2020年9月中旬になるとみられています。そのため、結局2020年全体ではそこまで大きく状況は変わらないでしょう。
iPhoneは日本でもiPhoneは通信と端末代の分離プラン施行を受けて、大きく販売台数を落としています。今後Appleのシェアは世界的にも減少方向で進んでいくのでしょうか。