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日本メーカー以上の「全部のせ」!ハイセンスの冷蔵庫

 冷蔵庫と言えば、国内ブランドはプラズマクラスター機能付きのシャープ、「切れちゃう瞬冷凍」の三菱、真空チルドの日立、ハイエンド機能がてんこ盛りな一方で、中国メーカーの日本国内展開モデルは、ハイアール傘下のAQUA(旧サンヨー)も含めて、シンプルなお手頃価格モデルというイメージがあります。

 ところが、中国ハイセンスは「真空」を技術理念とし、「プラズマ除菌」も盛り込んだ、お値段1万1,999元(約20万円)のハイエンド冷蔵庫を発表したと、環球網が伝えました。

 中国ハイセンスは3月28日の2020グローバル春季オンライン発表会で、ハイセンス「真空冷蔵庫」を発表。真空に加えてDBD+プラズマ除菌除臭などの技術を投入した、冷蔵庫進化史を変革するマイルストーンとなる「革命的」製品であるとし、ハイセンス家電集団総裁段跃斌は宇宙服に身を包んで新製品を紹介したとのこと。

 ここまででの私の理解は「日立にシャープを足しっぱなしにした感じ」です。

 環球網によると、冷蔵庫は真空環境を-220ミリバール(昔は台風の気圧もミリバール表記でしたね)前後の減圧に維持、環境気圧を0.8気圧前後とし、筐体内の酸素量を極少量にしているといいます。

 「0.8気圧の真空環境」は日立の「真空チルド」とまったく同じですね。

 「真空」機能の効能としては、酸化を防止することによって細胞壁が云々といった面倒な説明は省くとして、要は、例えば魚類を保存した場合、3日後のビタミンE含有量が従来比15%増加するほか、マグロの場合水分の流出量を4.3倍以上抑制できるといいます。

 これでもまだピンとこないと思いますが、店舗と時期によっては日立の冷蔵庫で「同じ日に入れた食材やケーキが、普通の冷蔵室だとカピカピになっているけど真空チルド室の方は水気を失っていない」という真空チルド機能実演をやっているので、興味があればのぞいてみるといいと思います。真空チルド室を開けると「プシュー」と言うので、「おお、減圧している」と実感できます。

 また、これが具体的にどういうものなのかは正直よくわかりませんが、ハイセンスの真空冷蔵庫には「DBD+プラズマ除菌除臭機能」も搭載し「3分間殺菌15分間除臭」を実現しているとのこと。私の理解はシャープのプラズマクラスターやパナソニックのナノイーみたいなものです。

 これらの技術により、ハイセンスの真空冷蔵庫は、A型インフルエンザH1N1の殺菌率99.92%、大腸菌71型殺菌率99.83%を達成したと謳っています。真偽はともかくこの謳い文句、このタイミングでの発表は営業的に「よし、これで勝てる」という気分なのではと感じます。

 もちろん人工知能搭載ディスプレイ搭載、スマート・キッチン・エコシステムを構築するものという全部のせ仕様。

 今回の「冷蔵庫ハイセンス市場の逸品」と位置づけられた新製品、ハイセンスV555シリーズはグローバルリリースと発表されていますが、日本でも発売されるのでしょうか。

 発売されれば、ぜひとも店頭で真空チルド室のドアを開けて「プシュー」と鳴らしてみたいです。

情報元环球网
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